【ロバート・デ・ニーロ インタビュー】走り続ける名優「退屈な人生は考えない」 | RBB TODAY

【ロバート・デ・ニーロ インタビュー】走り続ける名優「退屈な人生は考えない」

 アメリカ映画界のスターにして生けるレジェンド、ロバート・デ・ニーロが、主演最新作『マラヴィータ』を引っ提げて来日を果たした。

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来日を果たしたロバート・デ・ニーロ/写真:鴇田 崇
  • 来日を果たしたロバート・デ・ニーロ/写真:鴇田 崇
  • ロバート・デ・ニーロ/写真:鴇田 崇
  • ロバート・デ・ニーロ/写真:鴇田 崇
  • ロバート・デ・ニーロ/写真:鴇田 崇
  • 『マラヴィータ』 (c)EUROPACORP- TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS  Photo : Jessica Forde
  • 『マラヴィータ』 (c)EUROPACORP- TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS  Photo : Jessica Forde
  • 『マラヴィータ』 (c)EUROPACORP- TF1 FILMS PRODUCTION - GRIVE PRODUCTIONS  Photo : Jessica Forde
 アメリカ映画界のスターにして生けるレジェンド、ロバート・デ・ニーロが、主演最新作『マラヴィータ』を引っ提げて来日した。

 デ・ニーロが演じる主人公は、元マフィアという設定。FBIの証人保護プログラムの適用下、家族とともに静かに暮らそうと試みるも、マフィア時代の荒っぽい気質が抜けずフランス各地を転々とする日々、そして主人公一家を襲う未曽有の危機を描く。監督と脚本はリュック・ベッソンで、製作がマーティン・スコセッシという映画ファンであれば絶対に反応する、超豪華な座組みも話題の的だ。盟友スコセッシとの久々の再タッグを「楽しみにしていたよ」と笑う御年70歳の名優は、ますます仕事に意欲的に映る。一体、彼の仕事のモチベーションは何か?

 2年前、『ヒューゴの不思議な発明』('11)のPRで来日したスコセッシ監督に話を聞いた時、デ・ニーロとの再タッグをファン同様、願っていると言っていた。それが今回、リュック・ベッソンという才能も迎え、『マラヴィータ』というマフィア映画で実現!  「もちろん、僕もいつだって一緒にやりたいと思っていたよ(笑)」とデ・ニーロ自身も感激を隠さない。「今回マーティー(スコセッシ)に僕がリュックを紹介して、実現までワケなかったよ。シンプルな話だった。僕自身も、とても楽しみだった。マーティーとの仕事は、いつだってOKだよ」。

 『マラヴィータ』を観ると、かつてスコセッシとの名コンビで沸かしたマフィア映画の興奮が戻ってくる。とりわけ名作の誉れ高い『グッドフェローズ』('90)の大胆な引用や、主人公が現役だった時代の回想シーンに登場するデ・ニーロを観ていると、ファンの感動を察することは容易だ。しかし、この『マラヴィータ』だけでもファン感謝祭映画として胸が熱くなるものの、今後もデ・ニーロの快進撃は止まない。シルヴェスター・スタローンとボクシングで戦う『Grudge Match(原題)』('13)や、スコセッシ、アル・パチーノ、ジョー・ペシと大暴れするという、小説「I Heard You Paint Houses」を映像化するマフィア映画や、『タクシードライバー』('76)、『ミッドナイト・ラン』('88)の続編企画まで、とても70代とは思えないハードワークだ。30代であれば、アカデミー賞を獲りたい、有名になりたいという想いで突っ走れるが、二度のアカデミー賞に輝く今や大名優のポジション。そこまで働く必要がないように思うが…「じゃ、どうすりゃいい? 何も追い求めないわけ? ハトに何かエサをやれとでも言うの?(笑)」とデ・ニーロは笑って膝を叩く。「まあ、とにかく楽しいわけだ。僕は忙しくしているほうがいいので、退屈な人生は考えない。もちろん、リラックスする時間もある。公園を散歩することだってあるよ。おかげで健康だ。長寿で、ほかにやることがなければ、自分の決めた道を行くことになるってわけだよ(笑)」。

 今後、想い入れが強い監督作『グッド・シェパード』('06)の続編にも着手したいと意欲を燃やすデ・ニーロ。『マラヴィータ』の主人公フレッド同様、現役引退は難しい注文に違いない。それ以前に数十年以上、第一線で活躍し続ける秘訣は何か!? 「自分は、本当にラッキーだったと思う。感謝の気持ちと、幸運に恵まれた以外にないよ」と運に任せた半生だったと、最後は半ば謙そん気味に。偉大なる大名優の、その真髄を垣間見た気がした。
《鴇田 崇》

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