ビジネスパーソンの英語学習はバランスが大事…テストも自信に | RBB TODAY
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ビジネスパーソンの英語学習はバランスが大事…テストも自信に

エンタメ 調査
あなたの現在の勤務先での英語の査定状況とご自分の英語の使用状況についてあてはまるものを教えてください(単一回答) N=1000
  • あなたの現在の勤務先での英語の査定状況とご自分の英語の使用状況についてあてはまるものを教えてください(単一回答) N=1000
  • あなたの勤務先の査定に取り入れられている英語の指針はなんですか(複数回答) N=276
  • あなたの1週間の英語の学習時間について教えてください(単一回答) N=1000
  • あなたはいつ英語の学習をしていますか。あてはまるものをすべてお答えください(複数回答) N=1000
  • あなたは月にいくら英語の学習にお金を費やしていますか。月平均金額をお書きください(自由回答) N=1000
  • 英語能力を高めるために、学習しているスキルはどれですか(複数回答) N=1000
  • 英語能力を高めるために、学習しているスキルはどれですか(複数回答) N=1000 ※4技能すべて学習しているorそれ以外
  • あなたはビジネスシーンで、どの程度英語の対応ができていると思いますか(単一回答) N=1000
 英語の4技能である「聞く」「読む」「話す」「書く」のバランスよい学習が、ビジネスシーンでの英語対応に効果的であると調査で明らかになった。企業活動のグローバル化が進展し、ビジネスシーンでの英語能力の重要性が叫ばれるが……。

 日本でTOEICプログラムを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、英語学習に意欲的なビジネスパーソンを対象に、ビジネスシーンでの英語に関する学習実態・意識調査を実施し、その結果を発表した。

 調査対象は1都3県の20~50代の、英語学習に意欲的なビジネスパーソン(男女)。サンプル数は1000、調査方法はインターネット調査、調査期間は9月6~9日の4日間。

●週4時間、通勤中、費用は二極化

 まず勤務先での英語能力に関する査定の有無と使用状況について尋ねたところ、査定項目にあるという回答は27.6%となった。内訳としては16.7%が「英語が査定項目にあり、業務の中で英語を使用している」、10.9%が「英語が査定項目にあり、業務の中で英語の使用はないが、現在英語の習得をしている」となっている。

 1週間の英語学習時間は、平均で約4時間。「1時間以上2時間未満」が最も多く、「1時間未満」、「2時間以上3時間未満」と続いた。いつ英語の勉強をしているのかを聞いたところ、「通勤中」がトップになった。次いで、「休日」、「終業後」と続く。費用について、英語学習にかける1カ月の平均金額は6389円となった。「お金をかけない(0円)」と回答した人が30.7%でトップとなり、いっぽう、1万円以上費やしている人も26.1%いることが明らかになり、二極化した。1万円以上使用している人の半数以上が「英会話教室」を利用しており、コミュニケーションを意識した学習にお金をかけている。

 英語能力を高めるために学習しているスキルでは、「聞く」(86.3%)が最も学習しているスキルとして挙げられた。次いで「読む」(62.2%)、「話す」(60.9%)、「書く」(39.2%)と続き、バランスの悪い学習実態が判明した。4技能すべてを学習している人は25.9%。

●英語対応ができている人とできていない人で学習方法に違い

 実際にビジネスシーンで英語対応ができているか尋ねたところ、11.4%が「十分に対応できていると思う」、また43.8%が「十分ではないが、ある程度英語で対応できている気がする」と回答。「対応できる」と感じている人は55.2%に上る。

 どういった人がビジネスシーンでの英語対応について「できている」と感じているかを、4技能すべてを学習している人とそれ以外の人、という視点で捉えた。

 「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能すべてを学習している人では64.8%が「できている」と感じているのに対し、4技能の学習バランスが取れていない人では51.8%に留まった。また、TOEICテストの結果を見てみると、「スコアが上がった」と答えた人の割合が4技能すべてを学習している人では34.7%なのに対し、それ以外の人では22.9%に留まる。

 具体的にどのような学習方法を行っているか。ビジネスシーンで英語対応が「できている」と感じている人と「できていない」と感じている人では、いくつかの項目に差がある。
特に「話す」能力を高めるための学習方法として、英語対応が「できている」と感じている人では、「英会話教室」や「友人・知人との会話」、「オンライン英会話」と、実際に話す学習方法が上位になった。いっぽう英語対応が「できていない」と感じている人では、「特に学習していない」が最も多い。

●目的意識と客観評価が大切

 日本通訳サービスの関谷英里子代表は、ビジネスパーソンの英語学習では、英語を使って何を実現したいのか「目的意識」を持つことが重要だ、という。

 「『ビジネスシーンで英語に対応できていない』という人ほど『話す』・『書く』学習を行っていない。学習にかけるお金は『0円』と回答した人が最も多いが、無料でできる学習は『聞く』・『読む』が中心になってしまう。英語はコミュニケーションツールなので、ビジネスパーソンには、何をアウトプットしたいか考えて学習することが求められる。『話す』学習は『聞く』能力も向上させる」

 また関谷代表は、英語学習では、自分の能力を客観的に判断する必要を説く。「テストのスコアは指標になる。モチベーションも上がるため、定期的に英語のテストを受けることは英語力向上にも効果的だ」。

 関谷代表は、英語を話すことに苦手意識がある人を2タイプに分ける。一つは、文法や単語など基礎が確立されていない人で、もう一つは、基礎はあるのに「完璧でないから」や「恥ずかしいから」などメンタル面が気になって話せない人だという。「後者は日本人に多く見られる。テストを受けて客観的な評価を得ることで、自信につながるのではないか」。
《高木啓》
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