福山雅治主演で、累計動員250万人、興業収入29億円を突破した大ヒット映画『そして父になる』。11月6日、上映中の新宿ピカデリーでティーチインが行われ、樹木希林、リリー・フランキー、そして是枝裕和監督が登壇した。 樹木は是枝監督作品3本目の出演、と是枝組の常連。本作では尾野真千子演じるみどりの母親役を演じている。映画『歩いても 歩いても』では、是枝監督の母親をモデルにした役を演じているが、リリー・フランキーが原作の『東京タワー、オカンと、ボクと、時々オトン』でもオカン役で出演。“母”という縁が深い3人だ。 そんな樹木はこの日、本作のプロモーションへ初参加のみならず、まだ映画を観ていなかったため、トーク前に観客と共に作品を鑑賞。「一回くらい宣伝に来てくれって配給会社に言われたから来たけど、あなた（リリー）がいるなら私来る必要なかったじゃない！」とスタートから会場の笑いを誘った。 「もうすっかり忘れてました」という本作を初観賞して、樹木はリリーの演技を絶賛！ 「リリーさんはこういう優しい役もできるし、悪人みたいな悪い役もできるし、ここまで素人にやられたら、本物の役者はどーなっちゃうの！って感じだったわよ。リリーさんの存在感はすごいと思ったし、是枝作品に出る人は自分の力量以上のものを出して頂けるんじゃないかしら」。 又樹木が是枝監督に海外での反応について訊くと、監督は「スピルバーグは（リリーさん演じる）電気屋の親父が福山さんを叩く場面がとてもよかった」と話し、樹木も共感。同シーンについてリリーは「僕は台本を読んだ時から福山くんのことをそもそも叩くの嫌だなぁと思っていて、その叩きたくない気持ちが出たんだと思う」と説明した。 話題がすでに発表されている本作のハリウッドリメイクのキャストに及ぶと、リリーは「自分の役を男前にしてほしい」と要望。監督が「福山さんの役はトム・クルーズでリリーさんの役はジャック・ブラック」と、メジャー俳優の名前があがったことを明かすと、リリーは「太ってるじゃないか！」と突っ込みを入れた。
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