明暗が分かれた百貨店5社 10月売上高速報 | RBB TODAY
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明暗が分かれた百貨店5社 10月売上高速報

エンタープライズ 企業
1日、大手百貨店5社が10月の売上高速報を発表した。前年同期比で三越伊勢丹ホールディングスとエイチ・ツー・オーリテイリングがプラス実績。J.フロント リテイリング、高島屋、そごう・西武は前年を下回った。

三越伊勢丹ホールディングスは伊勢丹新宿本店が前年同月比11.9%、三越銀座店が10.2%の増。共に3ヵ月連続で2ケタの伸びを記録し、前年実績を9ヵ月連続で上回った。10月にリモデルオープンした伊勢丹松戸店も7.2%の増。首都圏三越伊勢丹計でも前年比6.4%の増となり、好調さを維持している。10月前半の高い気温、2度の台風の影響はあったが、コートやセーター、ストールなどの秋冬ファッションがよく動いた。また、おせちやクリスマスケーキなどの歳時記商材が好調なスタートを切った食品も、売上高アップに寄与した。

エイチ・ツー・オーリテイリングは阪急本店が49.3%の増。そのうち阪急うめだ本店は60.4%、阪急メンズ大阪は3.0%の増だった。阪急本店はグランドオープンした昨年11月以来、12ヵ月連続で毎月50%前後の大幅な伸びを記録し続けている。支店を含めた全社計では13.8%の増だった。

J.フロント リテイリングは大丸松坂屋百貨店合計で1.5%の減、関係百貨店を含めた百貨店事業合計では1.6%の減だった。食品フロアの改装効果が続く松坂屋 名古屋店は4.9%の増と12ヵ月連続でプラスになったが、大丸 梅田店(9.2%減)、大丸 東京店(6.4%減)の両旗艦店がやや不振。美実宝飾品やラグジュアリーブランドは堅調だったが、月初の関西・中部地区を中心とした高気温の影響が大きく、期待の秋冬ファッションが伸び悩んだ。

高島屋は単体で2.4%の減。高島屋単体及び国内百貨店子会社18店舗計では2.3%の減だった。大阪店(2.9%減)や京都店(3.4%減)など、暑さが厳しかった関西地方の店舗の苦戦が目立った。関東地方では日本橋店(3.8%減)が前年を下回ったが、新宿店、玉川店、横浜店は前年以上の実績をキープ。高気温の影響により、紳士服・婦人服、紳士雑貨・婦人雑貨などが前年比マイナスに終わった。

そごう・西武は西武池袋本店が3.2%増となったが、24店合計では2.0%の減。月間を通して台風等の天候影響が大きかった。カシミヤニットやダウンコートなど上質なアイテムは好調だったが、秋冬物の衣料品は総じて苦戦が続いた。一方で宝飾・美術品は依然として好調な動き。生鮮アイテムがよく売れた食品も堅調だった。

明暗が分かれた百貨店5社の10月売上高速報。三越伊勢丹とH20リテイリングが前年比プラスに

《薄井テルオ》
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