ネットワーク競争がカギとなる「iPhone5s/5c」……直近の全国調査から読み解く | RBB TODAY

ネットワーク競争がカギとなる「iPhone5s/5c」……直近の全国調査から読み解く

 10日(現地時間)に米アップルが発表した「iPhone 5s」および「iPhone 5c」。日本ではNTTドコモを含めた3キャリアが販売するということで、端末スペック以外のネットワークや料金プランなどにも大きな注目が集まっている。

ブロードバンド 回線・サービス
iPhone 5s
  • iPhone 5s
  • 5色のカラーが選べるiPhone 5c
  • LTEエリア比率
  • 平均速度比較
 10日(現地時間)に米アップルが発表した「iPhone 5s」および「iPhone 5c」。日本ではNTTドコモを含めた3キャリアが販売するということで、端末スペック以外のネットワークや料金プランなどにも大きな注目が集まっている。

 そんな中、KDDIは13日、記者会見を開催。iPhone 5s/5cの端末販売価格に関してははそこでは発表しなかったが、パケット定額料金プラン、下取りプログラムへiPhone 5を追加することや、スマホとタブレットの同時契約でデータ容量を分け合えるプランなどを発表した。きょう16時にはiPhone 5cの予約がいよいよ始まるが、13時30分現在、ドコモ、ソフトバンクモバイルも含めてiphone 5s/5cの料金プランはまだ発表がない。どんな部分で差が出てくるのか、興味深いところだ。

 iPhone 5s/5cキャリア選びのもう一つのカギとなるネットワークについては、既に各紙からも多くの記事が出ているように、プラチナバンドと呼ばれる800MHz帯のLTEへの対応がポイントとなるとみられている。RBB TODAYでも先日、「RBB TODAY SPEED TEST」の計測データからネットワークにおける800MHz帯の影響について検証した。

 今回は直近の全国実測調査の結果からこの点について見ていきたい。8月27日にICT総研から発表された「全国100駅300地点スマートフォン電波状況実測調査」によると、LTE比率、上り下りの通信速度、これら3つ全ての項目でトップとなっているのがauのAndroid端末。100駅、300地点でのLTE比率は99.3%、下り平均速度は21.23Mbps、上り平均速度は8.90Mbpsという結果。auがAndroidでLTEに使用している周波数帯は、800MHz帯、1.5GHz帯、2GHz帯で、このうちメインバンドとして積極的に基地局整備をしてきたのが800MHz帯。iPhone 5s/5cではこのうち800MHz帯と2GHz帯が利用できる。au Android好調の要因は800MHz帯にあるとされており、これが今回iPhone 5s/5cでも使えるということで、期待が高まっている。

 iPhone 5の調査結果で比較すると、LTEエリア比率はauが97%、ソフトバンクが95.7%と僅差でauが上回っている状況。下り平均速度においてはauが10.22Mbps、ソフトバンクが13.18Mbpsでこちらはソフトバンクが勝っている。ちなみに、iPhone 5で両社がLTEに利用している周波数帯だが、auは2GHz帯のみ、ソフトバンクは1.7GHz帯と2GHz帯の2バンド。これがiPhone 5s/cになると、ソフトバンク版ではLTEで使える周波数帯が当面変わらず(900MHz帯のLTE運用は来年以降とされている)、auは800MHz帯が追加になるため、LTE比率の差は広がり、平均速度についても逆転する可能性が出てくるという見方ができる。新たにiPhone取扱いを開始するドコモに関しては、今回の調査でAndroidのLTE比率が93%で4位、下りの平均速度が13.50Mbpsで3位という結果。上位とそこまで開きがあるわけではないが、現在Androidで利用している周波数帯のうち1.5GHz帯がiPhone 5s/cで利用できないため、少し苦しい印象がある。

 iPhone 5s/5cのネットワークについてはこういった状況。今日夕方には各社詳細な料金プランなどを発表してくるとみられる。今後も3キャリアの競争に注目していきたい。
《白石 雄太》

関連ニュース

特集

page top