【インタビュー】ニーズの高い「おくやみ情報」をリアルタイム放送……唐津ケーブルテレビション | RBB TODAY
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【インタビュー】ニーズの高い「おくやみ情報」をリアルタイム放送……唐津ケーブルテレビション

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左:唐津ケーブルテレビジョン カスタマーセンター 中島崇彰氏。右:技術部 課長 坂本茂弘氏
  • 左:唐津ケーブルテレビジョン カスタマーセンター 中島崇彰氏。右:技術部 課長 坂本茂弘氏
  • 斎場との協力により、こういった画面を自動生成し、放送している
  • ベストプラクティス大賞グランプリ
  • 表彰式の様子
 7月30日に発表された「ケーブルテレビアワード2013」のベストプラクティス大賞グランプリに選ばれたのは、唐津ケーブルテレビジョンの「『おくやみ情報』番組を自動生成・自動配信」するコミュニティサービスだ。

 地域コミュニティにおいてニーズの高い「おくやみ情報」。しかし放送で取り扱おうとすると情報収集やフリップ作成に多大な労力を要する上、誤情報を配信した際のリスクが大きく難しかった。唐津ケーブルテレビジョンでは、葬儀店のPCに入力された情報から自動的におくやみ情報画面を生成し、コミチャンを通じた自動配信を実現。葬儀店と喪主間で掲載内容を事前に確認してもらうことで誤情報配信のリスクも最小限に抑えたという。

 ベストプラクティス大賞グランプリ受賞の感想と、サービスの内容について、唐津ケーブルテレビジョン 技術部 坂本茂弘氏、カスタマーセンター 中島崇彰氏に聞いた。

――グランプリ受賞おめでとうございます。まずはひとこと感想をいただけますか。

内容が「おくやみ」に関するもので、中々表だって動けるものではない中で、今回の受賞はとてもありがたく思っています。

――「おくやみ情報」を放送しようとしたきっかけはなんですか。

もともとは、町営のケーブル局がフリップを使って放送していたものでした。地域ケーブル局の統合にともない、町営の局から唐津市内全域をサービスする局になり、私たち「ぴーぷる放送」が引き継ぐことになったのです。町営のときは紙と人力で処理していましたが、市内全域となるとそうもいかず、ある程度自動化する必要も出てきたため、現在のシステムが出来上がりました。市内全域になったのは平成18年です。なので、サービスとしては、すでに地域に欠かせない情報のひとつになっていると思います。

――「おくやみ情報」は新聞ではよく目にするサービスですが、放送局でこういったサービスがあまりないのはなぜでしょうか。

このような案内は、個人情報ということもありますし、喪主の依頼や許可がなければ出せないので、難しいのではないでしょうか。このサービスでは、斎場の協力もあり、喪主から葬儀の依頼があったときにケーブルテレビで放送するかどうかの確認をとっています。データ放送に対応しており、リアルタイムにその日の斎場情報や、確定したお通夜の情報などがわかるというのも特徴だと思います。

――放送はほぼ自動化されているそうでシステムの運用やコストなどは負担ではないですか。

なるべく負担にならないように運用やメンテナンスを工夫しています。放送画面には関連企業の広告枠を入れて、葬儀店、花環、生花、石屋、宿泊施設、会食・仕出しなどの業者さんに出稿いただいております。今後は、類似のシステムを使って、防災情報、教育関係情報、介護関係情報などのサービスも可能かどうかを検討しています。

ーーありがとうございました。
《中尾真二》
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