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スタートトゥデイの「WEAR」はZOZOTOWN以来の衝撃となりえるか?

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スタートトゥデイの「WEAR」はZOZOTOWN以来の衝撃となりえるか?
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日本国内におけるファッション専業モール最大手「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営する、スタートトゥデイがファッションアプリ「ウエア(WEAR)」のローンチを予定している。

現段階ではサービスの全貌は明らかになってはいないが、ティザーサイトを見る限り、投資家対策の側面が非常に強いという印象を受ける。ZOZOTOWNが保有する商品データやZOZO IDなどの「ビッグデータ」と、リアルとウェブの連携「O2O」という、投資家たちが喜びそうなキーワードが二つもそろっているからだ。

しかしWEARには、国内ファッション業界の慣習が大きな壁として立ちはだかる。

まず日本国内のアパレルブランドのショップでは、店内撮影禁止が一般的に多い。更に、アパレル商材の場合は商品の奥深くにしまい込まれたタグを取り出して、消費者に撮影をさせるという行為がどこまで日常的なことなのだろうか。

さらに、ティザームービー内の中盤に「HELLO AGAIN!」として、再来店をイメージしたシーンがある。これは消費者サイドからすれば、また店舗へ足を運ばなければならず利便性が低い。もちろん普通に考えれば、同社が運営するZOZOTOWNへの導線がゼロという可能性は低いだろう。

しかし、現状ショップ側からのウェブ誘導は、それが自社直営Eコマースであったとしても消極的なケースがほとんどだ。なぜなら、自店の売り上げが評価の主軸であるため、他店や別チャネルの売上は自店のものとはならないからだ。

またファッションビルへ入店するテナントは、ディベロッパーとの関係性も課題となる。現在も、テナント側の直営Eコマースへの積極的な誘導等もあまり歓迎されてはいない。

これ以外にも課題を挙げるときりはないのだが、サービスローンチ前に外野があれこれと考えを巡らすのもナンセンスかもしれない。

そもそも、消費者からすれば、便利でお得で、さらにカッコいいアプリであるのであれば、それで十分なのかもしれない。しかしリアルショップを巻き込む以上、メーカーサイドが納得したサービスである必要がある。昨年のポイント問題の二の舞はあってはならない。

商品を提供するメーカーと、それを購入する消費者。そして、投資家という三者間の間でスタートトゥデイとして何が出来るのか。同社前澤友作代表がいうように、WEARの登場がZOZOTOWN以来の衝撃となることを期待したい。
《ナカムラユキ》
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