アジア最大のショートフィルム祭典グランプリは、“失業問題”描いたイギリス作品! | RBB TODAY

アジア最大のショートフィルム祭典グランプリは、“失業問題”描いたイギリス作品!

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「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2013」(SSFF&ASIA)授賞式
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今年で15回目を迎える短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア 2013」(SSFF&ASIA)の授賞式が6月9日(日)に明治神宮内の神宮会館で開催。イギリス人のガブリエル・ゴーシュ監督の『人間の尊厳』がグランプリに輝いた。

1999年に始まり、2004年よりアメリカのアカデミー賞公認映画祭となり、アジア最大規模のショートフィルムを対象とした映画祭として強い発信力を誇る同映画祭。今年は過去最多の5,000を超える作品が120もの国と地域から集まり、その中から厳選された80作品が期間中に上映された。

「オフィシャルコンペティション部門」では「インターナショナル部門」「アジア インターナショナル部門」「ジャパン部門」の3部門でそれぞれ優秀賞が選出され、その中から最高賞のグランプリが決定する。

「インターナショナル部門」では無職の男を主人公に、イギリスの失業問題を描いた『人間の尊厳』が「観終わって『楽しい』とか、『感動した』だけでなく、細部にいたるまでの監督の才能を強く感じさせた」(審査員・森理世)と高い評価を受けて「優秀賞」を受賞。

「アジア インターナショナル部門」ではイランの女性監督ティナ・パクラバンが戦争をテーマに描いた『私の街』が「優秀賞」に輝いた。同じくイラン出身で審査員を務めた世界的映画監督アミール・ナデリは「イランの女性監督が受賞したというのは私にとっても大切なこと」と同法の受賞を称えつつ、「この受賞は彼女がイラン人だからでも、戦争をテーマにしてるからでもありません。この映画はワンショットでイランの全てを語っているのです」と作品の質の高さを称賛した。

「ジャパン部門」は、シンガポールの学校で映画を学ぶ日本人の田中希美絵監督が家族をテーマに描いた『寿』が受賞。田中監督は「学校を出たばかりで映画祭への参加も初めてですが、プロとしての生活が始まるときにこうして良いスタートが切れて嬉しい」と喜びを語る。審査員を務め、田中監督にトロフィーを授与した成海璃子は「自分の道を進む田中監督に敬意を表します」と笑顔で語った。

以上の3作品の中からグランプリに選ばれたのは、『人間の尊厳』。「演出、脚本、演技と全ての要素において素晴らしく申し分ない」(審査員・宝田明)と高い評価を集めた。ゴーシュ監督は最初に壇上に上がった際は「“超ウレシイ”という日本語しか覚えてないんですが…」と片言の日本語まじりに喜びを語っていたが、グランプリ受賞が決まると「ショックで言葉が出てこない」と呆然。改めて映画に携わった俳優やスタッフ、そして映画祭関係者への感謝を口にした。

総評を求められた審査員の原田眞人監督は「審査会は紛糾しました。審査員が違えば別の作品が受賞していたかもしれない」と審査員の中で様々な意見が飛び交ったことを明かしたが、その中で「ただ一つ、意見が一致したのは日本映画がダメだということ。全体として日本映画が弱いのは毎年のことのようです」と厳しい意見を口にし、日本人監督の奮起を促す。

一方で受賞作を含めた「インターナショナル部門」の作品のいくつかに関しては、「昨年のアカデミー賞作品以上と思える作品もあり、刺激的で勉強になった」と絶賛。改めて「拮抗した作品が多かった」と高いレベルで審査が難航したことを明かした。

「コンペティション部門」以外では、「地球を救え!部門」でイギリス・インド合作の『糸を紡いで』、CGアニメーション部門ではフランスの『夏と冬の間に』、そしてミュージシャンの楽曲にインスパイアされた「ミュージックShort部門」で今年から新設された「UULAアワード」にはMAY'Sの楽曲「SKY」を使用した『ハヌル』(門馬直人監督)が「優秀賞」に輝いた。

なおグランプリに輝いた『人間の尊厳』は2014年のアカデミー賞「短編部門」へのノミネートの資格を得ると共にコンペティション各3部門の優秀作品に輝いた監督は、東京都の支援の下で、東京を舞台にしたショートフィルムを制作することになる。
《text:cinemacafe.net》

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