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クアルコムとルネサンス高校、「タブレット×デジタル教科書」プロジェクトを発表

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ルネサンス高等学校とクアルコムによる共同プロジェクト
  • ルネサンス高等学校とクアルコムによる共同プロジェクト
  • 桃井隆良校長(ルネサンス・アカデミー 代表取締役社長)
  • 2011年度に実施されたスマートフォン導入プロジェクト
  • タブレットのメリットを生かし、さらなる効果を狙う
  • 英語に人気コンテンツで、英語の勉強のモチベーションをあげる
  • 英語学習だけでなく、英語で科学や理科を学ぶ効果も
  • 日本のモバイル市場を盛り上げたいと挨拶するクリフォード・フィッキ氏(クアルコムジャパン 代表取締役社長)
  • クアルコムチップを搭載したデバイスは世界で850種類以上

 同校では、2011年度と2012年度について、スマートフォンの学習効果について調査・検証を行っている。とくに携帯電話学習とスマートフォン学習の違いを比較した結果では、復習の回数に大きな違いは見られなかったが、取り組む時間はスマートフォンの方が増えていることがわかったそうだ。そして、試験の点数やレポートの正答率にも、スマートフォンの効果が認められたという。

 同校はその理由として、画面が大きくなったことで文字、図解、動画などの視認性がよくなり、取り組む時間や理解度に効果があったこと分析している。ならば、スマートフォンより画面の大きいタブレットなら、さらに効果が期待できるのではないかと、今回の「タブレット×デジタル教科書」プロジェクトにつながった。

 タブレットの利用は始まったばかりで効果についての評価はでていないが、これまでの授業や生徒のアンケートから、いくつかのメリットも浮かび上がっている。例えば、タブレットの大画面なら、問題や解説とともに動画のフレームも同時に表示できるので、生徒の理解度が上がることが期待されている。同様に英語の授業ではテキストを表示させながら、辞書も同じ画面で利用、表示させることができることも、長文読解の効率が上がり生徒の集中力アップにつながるという。

 そのほか、文章量が多い電子書籍の閲覧もタブレットに優位性がある。コンテンツの表示や操作に対する反応も、スマートフォンよりタブレットのほうが速いので、自分のペースやリズムを崩さず勉強ができるという声、起動がPCより速いので思ったときにすぐに勉強ができるという声、さらには、単純に「タブレットでの勉強は楽しい」という率直な感想もでているそうだ。

 タブレット導入の効果もいい方向に出そうだが、同校のデジタル教科書へのこだわりは端末の画面サイズやレスポンスの良さだけではないようだ。同校では、教科書の中身も、面白いものでなければ生徒の興味や集中は続かないと考えている。そのため、e-Learning用の教材や教科書の内容について、中身の面白さにこだわっているという。例えば、ナショナルジオグラフィックの人気電子書籍を英語教材に利用したり(ルネサンス高等学校を運営するルネサンス・アカデミーは、ナショナルジオグラフィックの日本語公式サイトの運営も行っている)、e-Learningコンテンツに生徒や先生を出演させたりといった工夫も行っている。

《中尾真二》
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