新ヒーロー「ウルトラマンギンガ」誕生……円谷プロ50周年記念企画 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

新ヒーロー「ウルトラマンギンガ」誕生……円谷プロ50周年記念企画

エンタメ フォトレポート
ウルトラマンギンガ 《撮影 中尾真二》
  • ウルトラマンギンガ 《撮影 中尾真二》
  • 50周年を感謝を述べ、新しい事業計画を発表する円谷プロダクション 代表取締役社長 大岡 新一氏
  • ウルトラマンとともに発表する大岡社長
  • HDリマスター2.0によるノイズ除去
  • バンダイが市場投入する新しいデータカード対戦ゲーム「大怪獣ラッシュ」
  • バルタンハンター
  • 新ウルトラマンについて発表する製作統括プロデューサー 岡崎聖氏(右)とアベ ユーイチ監督(左)
  • 礼堂ヒカル役の根岸拓哉。じつは初対面となる「ギンガ」に「かっこいいすね。」とコメント
 12日、円谷プロダクションは設立50周年になるこの日に、2013年度のコンテンツ事業の柱となる事業計画や新製品、イベント企画などの発表を行った。同社によれば、50周年を記念するプロジェクトは3つの柱からなるという。

 3つの柱のひとつは、初代ウルトラマンシリーズのブルーレイボックスの発表だ。これは、14年前にDVD用にテレシネ化したデジタルマスターをHDリマスター2.0としてさらに高精細に、かつノイズ除去などクオリティをアップさせたものだ。DVD版では除去できなかったフィルムのキズや劣化も見事に復活させている。2つ目の柱は、バンダイとこコラボレーションにより発表した「大怪獣ラッシュ」という新しいデータカード型対戦ゲーム機である。テーブルタイプのバトルゲーム機で、4人同時対戦やオンライン対戦なども可能なもので、バンダイでは「ソーシャルキッズカードゲーム」として展開していくという。

 最後の柱は今回の目玉といっていい新ウルトラマンの発表だ。新しいウルトラマンは「ギンガ」と名付けられ、放送は夏休みシーズンの7月10日からスタートとなる。7月10日というのは、奇しくも初代ウルトラマンの放送開始も1966年の同じ日だったという。現在、地上波では「ウルトラマン列伝」という番組の中で、ウルトラマンゼロなどのヒーローたちの番組が放送されているが、この中に「ウルトラゼロファイト」という3分枠のミニ番組もある。

 「ウルトラゼロファイト」は、オールドファンなら「ウルトラファイト」という同様のミニ番組といえばわかるだろう。ウルトラヒーローと怪獣たちのバトルだけを放送する番組だ。今回「ウルトラマンギンガ」を監督するアベ ユーイチ氏は、ウルトラゼロファイトを手掛けていたが、「ギンガ」では30分枠の監督を任されることになった。円谷プロダクション 製作統括プロデューサー 岡崎聖氏に紹介されたアベ監督は、「自分が子供のころは『帰ってきたウルトラマン』や『ウルトラファイト』も見ていました。そして、円谷プロに憧れてこの仕事について『ウルトラゼロファイト』というミニ番組を担当し、放送時間で10倍の枠をもらえたことを喜んでいます。」と番組への意気込みを語った。

 岡崎氏は、「『ギンガ』には、怪獣退治の特殊部隊や軍隊のようなものはでてきません。普通の高校生たちが主人公であり、舞台も田舎の町という設定です。主人公が夏休みに実家の神社でご神体である『ギンガ』と会いストーリーが進んでいきます。等身大の高校生の日常やその悩みとウルトラマンの世界観がどのように展開していくか楽しみにしてください。」と語り、またウルトラマンの人形もストーリーのカギとなっていくとも発表した。

 その後、オーディションで選ばれた主人公やヒロインとなる若手俳優陣の挨拶と、ウルトラマンギンガが登場し、フォトセッションとなった。主人公である礼堂ヒカル役の根岸拓哉は、「撮影が始まってまだ4日なので、じつはちゃんとウルトラマンギンガと対面するのは始めてです。自分がこの役なのかという実感はまだですが、みんなとは仲良く撮影が進んでいます。」とコメントしてくれた。ヒロインの石動美鈴役の宮武美桜は「ウルトラマンは兄といっしょによく見ていました。」とのことだ。

 主人公の幼馴染の渡会健太役の大野瑞生はミュージカルもやっていたそうだ。同じく幼馴染の久野千草役は雲母(きらら)は15歳の現役高校生だ。なぞの転校生としてライバル役である一条寺友也役は草川拓弥が演じる。

 ウルトラQから始まった円谷プロダクションの歴史は、ウルトラマンシリーズによって作られているといっても過言ではないが、時代の変化に応じて、怪獣からスリラーサスペンス、恐竜モノ、本格SF、コミカルなキャラクターまで手掛けてきた。ウルトラマンシリーズも環境問題や社会情勢を反映したヒーロー像の変遷もみてとれる。ウルトラマンギンガでは、高校生の物語という新機軸を取り入れたわけだが、円谷がどのように調理してくれるのか楽しみである。
《中尾真二》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top