【MWC 2013 Vol.27】LTEネットワークを放送に利用?……クアルコム「LTE Broadcast Service」 | RBB TODAY
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【MWC 2013 Vol.27】LTEネットワークを放送に利用?……クアルコム「LTE Broadcast Service」

ブロードバンド 回線・サービス
正面はサービスの説明スクリーン。手前の台が受信側の端末画面
  • 正面はサービスの説明スクリーン。手前の台が受信側の端末画面
  • 端末側では、マルチスクリーンやデータ放送なども受信できる。表示や機能はアプリしだい
  • 最大3Mbpsの画像を放送できるとのこと。実際のスペックはキャリアのインフラやチャネルの使い方などに依存する
  • スタジアム周辺での放送などを前提とする
  • 実際のスマートフォンではこのように受信される
  • ユニキャストでは当然、全員がつなぐことはできない
  • クアルコム LTE Broadcast Service
 MWC 2013クアルコムのブースでは、Qualcomm LabsがLTE Broadcast Serviceの試作システムのデモ展示を行っていた。

 LTE Broadcast Serviceは、文字通りLTEネットワークをコンテンツの放送に利用しようというものだ。しかし、通常、キャリアのネットワークはコネクションを維持したセッションがベースとなるため、不特定多数が同時に同じコンテンツを受信する放送には向いていない技術である。多数が同時に視聴しようとすると、どうしても帯域の問題がでてしまう。そのため、LTE Broadcast Serviceでは、端末側はセッションを維持せず、コンテンツサーバーから送信されるストリーミングデータを受信して利用するだけとなる。サーバー側は送信するだけの特殊なマルチキャストを行うと思えば良いだろう。

 クアルコムではこのシステムを、たとえば野球、サッカー、オリンピック、コンサート、選挙などのイベント会場での一時的な放送サービスとして考えている。すでに、アルカテル・ルーセント、エリクソン、KT(Korea Telecom)、サムスンといった企業と研究開発を進めているとのこと。2014年にはサービスインを目指したいとしている。
《中尾真二》
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