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富士通、通期損益見通しは950億円の赤字

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 富士通は7日、2013年3月期第3四半期(2012年4月1日〜12月31日)の連結業績を発表した。871億円を特別損失に計上、通期損益は950億円の赤字となる見通し。

 第3四半期累積の売上高は3兆1200億6400万円で対前年同期−1.6%の微減、営業利益は35億6700万円で−65.2%、経常利益は55億0700万円で+137.6%の大幅増、純損益は901億2700万円の赤字だった。

 また第3四半期会計期間において、事業構造改善費用など合計871億円を特別損失に計上した。事業構造改善費用に591億円、減損損失280億円を計上した。

 特別損失には、半導体事業の構造改革に伴う事業構造改善費用570億円を計上した。内訳は工場の譲渡損失に331億円、基盤系工場の減損損失に239億円。工場の譲渡損失には、譲渡した岩手工場および後工程製造拠点に係る工場の操業保証や、後工程製造拠点の譲渡に伴う人員関連費用、減損損失などが含まれる。基盤系工場の減損損失は、稼働が低下している三重工場200mmラインや会津若松地区で保有する200mmラインなどに係るものだ。

 さらに特別損失には、欧州子会社Fujitsu Technology Solutions(Holding)B.V.(FTS。その連結子会社を含む)の買収時に生じたのれん等の未償却残高について、減損損失280億円を計上した。欧州地域での景気低迷の長期化やパソコン、PCサーバの競争激化などにより、2009年4月の買収時に策定した10年間での投資資金の回収計画は達成できない見込み。

 通期業績見通しは売上高4兆3700億円(第2四半期末発表比−500億円)、営業利益1000億円(増減無し)、経常利益950億円(+100億円)、当期損益は950億円の赤字(−1200億円)。当期損益は、前回発表時は250億円の黒字だった。

 また7日開催の臨時取締役会において、一株当たり配当予想について修正を決定した。前回発表では期末に5円を予想していたが、無配とする。第2四半期末実績は5円だったので通期実績は5円となる。前期(2012年3月期)実績は10円だった。
《高木啓》
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