NICT、国際標準「IEEE 802.22」の実証実験に世界初の成功……テレビの周波数帯を利用 | RBB TODAY

NICT、国際標準「IEEE 802.22」の実証実験に世界初の成功……テレビの周波数帯を利用

ブロードバンド テクノロジー

今回開発した「基地局装置」及び「加入者局装置」の概観
  • 今回開発した「基地局装置」及び「加入者局装置」の概観
  • IEEE 802.22 地域無線システム(単一の「基地局装置」と複数の「加入者局装置」間の接続)
  • 物理層の仕様(UHF帯)
 情報通信研究機構(NICT)、日立国際電気、アイ・エス・ビーは23日、テレビ放送周波数帯(470MHz~710MHz)の空き周波数帯を利用した「IEEE 802.22」標準規格において、設備の開発ならびに実証実験に世界で初めて成功したことを発表した。

 無線LANとは異なり、遠距離をサポートすることが可能であるホワイトスペースを利用する「中長距離地域無線」(Wireless Regional Area Network)は、米国で検討されており、米国電気電子学会(IEEE)においても、世界で初めてのホワイトスペース利用通信システムの標準化として「IEEE 802.22」が2011年7月に発行されていた。しかし、この標準規格に準拠した無線機の開発は、欧米各国の規制および規格が制定した機能の制限が高く、開発例がまだなかった。

 今回、NICT、日立国際電気は、今回、国際標準規格、IEEE Std. 802.22-2011に準拠した「物理層(PHY)」および「メディアアクセス制御層(MAC)」を搭載した、中長距離伝送可能な地域無線システムの「基地局装置」および「加入者局装置」を世界で初めて開発した。これにより、今後、インターネット等が十分普及していない地域への有線の代替、補助回線および災害時等緊急時における無線による通信回線確保等が進む見込みだ。

 NICT、日立国際電気、アイ・エス・ビーは、現在、IEEE 802.22標準化の主要メンバーであり、引き続き、当該技術のさらなる拡張を想定し国際標準化活動を推進していくとともに、ホワイトスペースアライアンスと協調し、商用化に向けた無線機開発を積極的に進めていく予定。
《冨岡晶》

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