【美容家電特集】新規参入のシャープ その戦略と商品(後編) | RBB TODAY

【美容家電特集】新規参入のシャープ その戦略と商品(後編)

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ミストは、超音波で化粧水(市販)を微細化しプラズマクラスターイオンと一緒に浴びることで肌の潤いを保つ。
  • ミストは、超音波で化粧水(市販)を微細化しプラズマクラスターイオンと一緒に浴びることで肌の潤いを保つ。
  • ミストは、コーセーの雪肌精が推奨化粧水となっている。
  • シャープ美容家電の特徴である「プラズマクラスターの超小型化」が形になったチャーム
  • 通勤・通学中もチャームで肌ケア、空気ケアすることが可能だ。
■プラズマクラスターならではの保湿効果

 では、プラズマクラスターの機能・効果はどのようなものなのだろうか。プラズマクラスターは通常のイオン発生器と異なり、プラスイオンとマイナスイオンを両方発生することができる。両イオンによる保湿効果は、ミストやスプレーと違って、非常に薄い水分の膜を作ることでもたらされる。ファウンデーションなどは、肌の水分を吸収する傾向があるが、ミスト系の普通の水分を補給は化粧崩れを起こしやすい。また、化粧水などの水分は、ほっておくと蒸発時の気化熱でかえって肌が乾燥してしまう。しかし、プラズマクラスターの薄い膜は、これらの問題が起きにくく、長時間の適度な水分によって、肌荒れ防止にも効果的とのことだ。

 ベッドサイドモイスチャーも注目だ。ベッドサイドに置くだけで寝ている間に肌や髪の毛のケアができるのだが、「個人差はありますが、朝、起きたときに手で頬を触ると肌のうるおいを実感できるくらい(六車氏)」だという。寝ながら肌ケアができるというのは、忙しいOLや子育て中の母親に朗報ではないだろうか。さらに、顔や頭部周辺の乾燥を防ぐということは、冬場の風邪予防など健康管理やテカリ防止、夏場の頭皮の消臭効果も期待できるそうだ。これらは男性にもうれしい機能といえる。

■通勤電車、オフィス、会議室、ホテル、飛行機、どこでも肌ケア

 しかし、シャープの美容家電の最大の特徴は、プラズマクラスターの大幅な小型化が実現でき、携帯できるチャームやミストが開発できたことだ。六車氏は「持ち運びができるということで、1日の肌ケアや健康管理に連続性を持たせることができ、ライフスタイルに合わせた使い方できるようになります。これは画期的なことだと思います。」と、その意義を強調した。

 たとえば、朝はドライヤーでヘアケアを行い、チャームで通勤の満員電車や会議室でも肌ケア、空気ケアが可能になる。チャームをケース兼充電スタンドに設置すればデスクトップに置きながら仕事もできる。帰宅したら、スチーマ―で集中ケアもできるし、ベッドサイドモイスチャーで寝ながらのケアと良質な睡眠を得ることができる。このように、ライフスタイルに密着した使い方ができるということだ。

■共通の美意識をもつアジア市場でもプラズマクラスターは有効

 実は、六車氏はインドネシア出張から戻ったばかり(取材当時)とのことで、現地ではプラズマクラスター美容家電のお披露目をしてきたそうだ。すでに海外展開を進めているようだが、最後に、ASEANにおける美容家電の動向と、海外展開の戦略についてを聞いてみた。

 六車氏によれば、ASEANでの美容家電は、一般的なドライヤーやエピシェーバーなどがメインであり、イオン発生器のついた美容機器は、それほど多くないそうだ。シンガポールなどでナノイー製品が販売されており、認知されるようになってきたそうだが、本格的なフェイスケア商品はまだこれからの市場という。

 しかし、戦略はあるという。

「しなやかな黒髪やキメの細かい肌というのは、日本らしさに通じるものだと思います。プラズマクラスターの美容家電は、まさにこのニーズに応えることができるものと思っています。欧米の美容の考え方は、どちらかというと、文字通りのメーク(作る)、隠すといったことに重点を置いています。プラズマクラスターによる美肌効果は、肌、髪、体の健康をよくすることで、内面からきれいになっていくという考え方をベースにしています。」

 ASEAN地域で、ドライヤーなどコモディティ商品はブラウンやフィリップスなど欧米メーカーが主流だが、アジアの多くの女性は、例えばヘアアイロンは、カ―ルやウェーブをつけるものより、黒髪をストレートにしたいという意向が強いという。同様に美肌についても、アジア女性特有のキメの細かさにこだわった化粧品が人気となっている。日本で生まれたプラズマクラスターは、そのニーズに応えることができそうだ。
《中尾 真二》

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