【木暮祐一のモバイルウォッチ】第21回「GALAXY Note II SC-02E」ファーストインプレッション | RBB TODAY

【木暮祐一のモバイルウォッチ】第21回「GALAXY Note II SC-02E」ファーストインプレッション

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GALAXY Note II(左)とGALAXY Note(中央)を比べると、ディスプレイが若干縦に長くなった。サイズの比較のためiPhone 4S(右)を並べてある
  • GALAXY Note II(左)とGALAXY Note(中央)を比べると、ディスプレイが若干縦に長くなった。サイズの比較のためiPhone 4S(右)を並べてある
  • 付属のSペンの比較。Note IIのSペンは約8mm長くなり、形状も握りやすさを考え平べったいものとなった(上)。
  • Sペンを使ったジェスチャー機能の強化で、Note IIではボタンを押しなら画面上を囲うと、その部分をクリップボードにコピーできる。
  • ジェスチャー機能を使ってSペンで囲うことで、その部分をクリップボードにコピーした状態。
  • Note IIで新たに「Air View」機能が搭載された。Sペンをディスプレイに近づけると、画面に触れていなくてもカーソル(「○」印)が表示される。
  • Air Viewで、たとえば動画再生中に時間再生軸のバーに近づけると、ペン先近くのプレビュー画面が表示できる。
  • たとえばブラウジング中に「戻る」ボタンを長押しすると、縦向きのランチャーが表示される。この中のアイコンをドラッグすることで画面分割してマルチタスク利用できる。
  • 画面分割でマルチタスク動作させるため、縦向きランチャーからアイコンを画面下半分にドラッグ。
 16日から「GALAXY Note II SC-02E」の販売がはじまった。このGALAXY Noteシリーズは筆者もお気に入りの端末の一つ。早速、GALAXY Note II SC-02E(以下、Note II)を入手することができたので、初代GALAXY Note SC-05D(以下、初代Note)と比較して、特筆すべき点についてまとめておきたい。

 ともかく手のひらに余るサイズのこの端末、大きすぎて笑ってしまうスマホ(そこが良いという意味で)と言えたのだが、スペックを見るとディスプレイサイズは初代Noteの5.3インチが5.5インチになったというから、Note IIになってそのサイズはさらに大きくなるのかと少々不安を抱いていた。しかし初めて実機を手にして冷静に端末を握り比べると、Note IIのほうが手に馴染むのである。それもそのはず、じつは外形寸法は初代Noteが約147×83×9.7mmだったものに対し、Note IIでは約151×81×9.7mmとなっている。手に馴染んだと感じたのは、ディスプレイが長くなったものの幅を若干スリム化しているためだった。iPhoneも4Sから5への進化でディスプレイが縦長になり、その進化を強調したようなプロモーションも見受けられたが、GALAXY Noteの場合は並べないと気づかない程度にしてGALAXY Noteのアイデンティティをきちんと踏襲しながらも、使い勝手を向上させた進化となっている。

 さらにスペックを比較していくと、CPUは初代Noteのクアルコム製のAPQ8060 1.5GHz(デュアルコア)から、サムスン電子製のExynos 4412 1.6GHz(クアッドコア)に。クアッドコアということで処理能力も一段と高くなったようで、操作上の軽快感も向上している。RAMは2GBと、もはやノートパソコン並みのスペックを手のひらで利用できる時代だ。NTTドコモの公表データでは、ベンチマークスコアでは初代Noteの約2倍のCPU性能となっており、端末起動時間も初代Noteの約60秒に対し、Note IIは約25秒と約1/3まで縮まっている。OSにはAndroid 4.1を採用し、またNote II発売日と同日にNTTドコモが全国10都市の一部でサービスを開始した下り最大100Mbps・上り最大37.5Mbpsの「Xi」高速通信サービスにも対応している。もちろん、NTTドコモのプラチナバンド(800MHz帯)で提供しているLTEも利用可能。

 このGALAXY Noteシリーズの最大の特徴は、付属のSペンを使ったタッチパネル操作とペン入力にある。ノートというよりも手帳サイズに近いこの端末では、まさに紙の手帳のようにさっとポケットから取り出してペンでメモを取るような、そんな軽快なペン入力操作が魅力である。日本語手書き入力システムとして定評のあるmazecを搭載しており、手書きペン入力から日本語テキスト変換することもできる。手書きのまま文字を記録したり図やイラストを描くこともできる。ペン入力は筆圧感知式で微細な表現が可能だ。

 Sペンにはジェスチャーと呼ばれる特有のペン操作に機能を持たせてあり、たとえば初代NoteではSペンのボタンを押しながら画面を上になぞるとメニューを表示したり、Sペンのボタンを押しながら画面を長押しすると画面キャプチャを撮って編集画面として画面上に表示してくれた。たとえば現在地の地図を開いた画面で画面キャプチャし、その画像にメッセージを添えて友人にメールするというような操作をペンを使って簡単にこなすことができた。Note IIでは、このジェスチャーも若干機能アップし、Sペンのボタンを押したままテキストをなぞるとその部分を選択するという操作や、ボタンを押したまま画面上を囲うとその部分が画像としてキャプチャされクリップボードにコピーできる機能などが追加された。

 またNote IIではSペンを取り出すだけで、スリープ状態だった端末がロック解除されてただちに操作可能な状態になる。Sペン自体も約8mm長くなり、また多少太く平べったい形状になった。長くなったのでボタン操作もしやすくなった一方で、Sペンをしまうときには初代Noteでは向きを気にせずペンを挿入できたのだが、Note IIでは平べったい形状のため向きを意識してしまう必要がある。

 さらに、ペン先を画面に近づけるだけで操作できる「Air View」機能が搭載された。ペンがディスプレイ至近距離(およそ1cmぐらいから)になると、ペン先近くに「○」印のマーカーが画面表示され、タッチ先の位置感覚が明確になるほか、このペンを浮かした状態で特定の機能操作も持たせた。たとえば、動画再生中に再生時間軸上でSペンを近づけると、そのペン先近くのプレビュー画面が表示できる。この他にもフォルダの中身や、Eメールの内容などを開くことなくプレビューする機能を「Air View」に持たせている。

 もう一つ、Note IIで追加された機能に5.5インチの大画面を有効活用してディスプレイを2分割し、2つのアプリを同時に活用できる「マルチウィンドウ」機能が搭載された。たとえばブラウジングの最中に、その内容をコピーしてSノートで編集したいというようなシチュエーションで、「戻る」ボタンを長押しすると画面左側に縦向きのランチャーが表示される。この中にあるアプリのアイコンをディスプレイ上にドラッグすると、画面が自動で2分割され、画面上で2つのアプリを同時に操作することができる。画面を分割している帯部分を上下に動かせば、分割画面の比率を変更できるし、上下を入れ替えたり一時的に全画面にする操作もできる。スマートフォンでは擬似的にマルチタスクを実現させてきたが、Note IIではいよいよ画面操作上で本格的なマルチタスク操作が可能となった。驚くべきスマートフォンの進化である。

 以上、簡単にGALAXY Note II SC-02Eの特徴を初代GALAXY Note SC-05Dと比較しながら紹介した。このGALAXY Noteシリーズは、見事なまでにニッチ層を狙って大成功している端末だ。ペン入力を主体にした操作性や、ポケットへの収まりの良さなどから、電子手帳代わりに活用するユーザーが増えていることは間違いなさそう。そういう筆者も「電子手帳専用端末」といわんばかりに、運用コスト重視のデータ専用プランにし、通話機能は使わずに活用している。そもそも、こんな大きな端末で電話するのは恥ずかしくないか? などと考えていたのだが、このところ私の周辺の知人たちが続々とGALAXY Noteを持ち始め、しかも音声通話もするメイン端末として活用する強者が増えていて驚いた。

 こうしたコンセプトが明確な端末だけに、現在GALAXY Note IIにはライバルはいない。あえていうならGALAXY Note初代こそがライバル。Note IIの発売で、初代Noteも値崩れしてくるであろうし、CPUスペックや機能で考えるとNote IIは魅力的だが、初代Noteでも不満は感じない。GALAXY Noteシリーズは世界的なヒット端末となっているものの、iPhoneに比べるとその出荷台数はまだまだとても少ない(おそらく世界で千数百万台レベルだろう)。しかし、GALAXY Noteを必要としているユーザーにとって、この特有なサイズや使いこなし感覚は一度味わったら他の端末には置き換えられないもの。GALAXY Noteでなければダメという固定ファン層が着実に増えているように感じるし、こうしたユーザーに支えられて根強いロングセラーモデルになりそうだ。
《木暮祐一》

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