『裏切りの戦場 葬られた誓い』……実力派俳優が監督する実話映画が続々公開 | RBB TODAY
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『裏切りの戦場 葬られた誓い』……実力派俳優が監督する実話映画が続々公開

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『裏切りの戦場 葬られた誓い』
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 『アメリ』『クリムゾン・リバー』などフランス映画界の鬼才、マチュー・カソヴィッツ監督・主演作品。1988年、南太平洋の“天国にいちばん近い島”で起こったフランス警官30名誘拐事件に隠された事実が暴かれる……。

 初監督映画『Quartet/カルテット(原題)』が先日のロンドン映画祭で上映されたダスティン・ホフマンや、『大いなる陰謀』以来の監督作『声をかくす人』が公開中のロバート・レッドフォード、また日本ではドキュメンタリー映画『DON'T STOP!』で監督デビューを果たした小橋賢児など、俳優が監督として映画作品を発表することは少なくない。

 この秋も実力派俳優が監督する映画が公開される。いずれの作品も実話の映画化だ。“真実”という素晴らしい題材を得た彼らには、自らメガホンをとるという選択がもっとも相応しいものだったのかも。

 1988年、日本では森村桂の旅行記『天国にいちばん近い島』で知られる、フランス領ニューカレドニアのウヴェア島で、独立を狙うカナック族の過激グループが30人を誘拐した。事件は武力によって解決され、過激派の死亡19名、フランス軍の死亡2名、重傷1名、人質の負傷1名が本国政府から発表された。だが政府は、制圧後に過激派5人を射殺した事実を隠ぺいしていた。

 政府の発表の矛盾をマスコミが追及したことでこれが発覚、また1990年に、制圧部隊のフィリップ・ルゴルジュ大尉が『La Morale et l'action(モラルと行動)』という手記を発表したことで、事件はフランス政府にとって歴史の汚点のひとつとなった。

 カソヴィッツがこの「ウヴェア島事件」に興味を持ってから10年の時間を費やし、自身で監督、脚本、編集、そして主演までを手がけて製作したのが映画『裏切りの戦場 葬られた誓い』だ。だが、その内容をフランス政府は否定し、両サイドの遺族感情も巻き込んだ問題作となった。

STORY --- 1988年、ニューカレドニアのウヴェア島で、カナック族の独立派によってフランス憲兵隊官舎が襲われ人質がとられた。フランス本国政府は国家憲兵治安部隊の隊長、ルゴルジュ大尉(演:カソヴィッツ)を交渉役に任命した。ルゴルジュは平和的解決を模索するいっぽう、政治家は対話路線と強硬路線が対立していた。ルゴルジュは独立派を説得したが、政府からは攻撃命令が下った……。

この秋公開の俳優が監督する実話映画
●『裏切りの戦場 葬られた誓い』 監督:マチュー・カソヴィッツ
●『アルゴ』 監督:ベン・アフレック(公開中)
●『声をかくす人』 監督:ロバート・レッドフォード(公開中)
●『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』 監督:マドンナ(公開中)

 『裏切りの戦場 葬られた誓い』は11月24日よりシネマスクエアとうきゅう他にて全国ロードショー。
《高木啓》
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