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【レビュー】理論値600Mbpsの超速無線LANルーターを実測テスト

IT・デジタル 周辺機器
「WZR-D1100H」。今回は終端装置のすぐそばに設置
  • 「WZR-D1100H」。今回は終端装置のすぐそばに設置
  • 子機の「WLI-H4-D600」は3m離れた場所のノートPCに接続
  • 計測にはLAN回線の速度測定用ツール「転送速度計測」を利用
  • 初回設定時は「AOSS」ボタンを長押しし、専用のSSIDに接続
  • 接続後にブラウザーを開き、パスキーを入力する
  • パスキーや接続用のパスワードなどは、本体に収納されたカードに記載
 バッファローでは規格の正式策定に先駆けて、次世代無線通信規格となるIEEE802.11acの一部技術を利用した無線LANルーター「WZR-D1100H」を発売。価格は親機単体で16,800円。同規格に対応する無線LAN子機「WLI-H4-D600」とのセット価格が31,700円となっている。

 今回、このモデルを入手する機会を得たので、主に転送速度に主軸を置いて製品のレビューを行なうことにする。

■LAN経由でのファイル転送をテスト

 現在、一般的に普及している11n対応の無線LANルーターでは、同社最速のスループットを誇る「WZR-450HP」シリーズで最大転送速度は450Mbpsとなっている。しかし、「WZR-D1100H」では変調信号を多値化することで伝送能力を強化。理論値で600Mbpsと過去のモデルを超えるスペックを搭載してきた。

 そこで、まずは1台のPCを「WZR-D1100H」に有線で接続。もう1台のPCに「WLI-H4-D600」を接続し、容量100MBのファイルを転送してみた。

 その結果、通信速度は最速で170.15Mbpsとなり、わずか4.93秒でファイルのコピーが完了。同じ部屋内で移動しつつ計測を繰り返したが、最大10Mまで離れても速度に遅延は起きなかった。

 また、「WZR-D1100H」は11nでの接続時に最大450Mbpsでの通信が可能となっている。試しに「WLI-H4-D600」側の接続はそのままに、11n対応のノートPCで「WZR-D1100H」に無線接続してみたが、その場合は転送速度が最速86.87Mbpsまで低下。100MBのファイルの転送時間は9.66秒となり、従来環境と比べた場合のアドバンテージを改めて実感させる結果となっている。

■11n規格に比べての速度差は?

 今回のテスト結果では、「WZR-D1100H」と「WLI-H4-D600」を組み合わせて利用することで、通信速度は11nを利用した場合の倍近くまで向上することが分かった。ここまでくれば、大容量のファイルを頻繁にLAN上やインターネット経由で受け渡す場合、体感できるレベルで通信を加速できるだろう。

 また、「WLI-H4-D600」を複数台用意できない場合でも、11n規格の回線のみで通信を行なうより、一部でも11ac規格の回線を経由させた方が通信速度は高速化した。サブマシンとの間で動画などの大容量ファイルを頻繁に受け渡す環境でも、高速回線導入のメリットが得られることになる。

■ルーター設定の手軽さも向上

 そのほか、ルーターとしての機能を見ると、主に初回起動時の設定が手軽になっている。PCから無線LANルーターに接続して設定を行なう場合、従来ならブラウザーのアドレスバーにIPアドレスを入力する必要があった。

 しかし、「WZR-D1100H」では接続設定専用のSSIDを用意し、接続するだけで設定画面へと移動。その後、パスキーを入力すると、あとはダウンロードしたツールが設定をすべて自動で行ってくれた。

 また、ほかのノートPCなどを無線接続する場合にも、本体底面にスロット式のカード用意。SSIDとパスワードが記載されているので、いちいちルーター本体や説明書などを読まなくても、すぐに通信設定を入力することが可能となる。

 なお、もう一ヵ所別の環境でも接続テストを行なったところ、初回設定時に「BUFFALOサーバーの名前解決ができませんでした」とのエラーメッセージが表示された。「BUFFALOサーバー」なるものが何を指しているかが分からなかったが、通常のトラブル時と同じようにプロバイダー提供の終端装置、および「WZR-D1100H」の電源を小一時間オフに。その後、再度設定画面に進むことで解決できたので、同じトラブルに遭遇した場合にはぜひ一度試してもらいたい。
《丸田》
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