【HP GIS 2012(Vol.7)】ノートPCの開閉2.5万回、キーストロークは1000万回の品質テスト | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【HP GIS 2012(Vol.7)】ノートPCの開閉2.5万回、キーストロークは1000万回の品質テスト

IT・デジタル フォトレポート
静電気を当てるテスト
  • 静電気を当てるテスト
  • シャーシ
  • ラッチ耐久性テスト
  • ヒンジの開閉テスト
  • ヒンジの開閉テスト
  • 低温・高温での動作を検証するチェンバー
  • 35度の高温での動作を検証
  • チェンバー内のElitebook
 5月9日・10日の両日、上海で開催されたHP主催のGlobal Influencer Summit(GIS)では、信頼性をテーマにしたデモンストレーションとセッションもおこなわれた。実際に利用されている検査機器の一部を会場に設置し、信頼性を高めるための取り組みについて紹介した。

 HPでは、台湾やヒューストン、サンディエゴなど、世界各地に点在するR&Dセンターに品質・信頼性を高めるためのデベロップメントセンターを「Q's Lab」として、さまざまな耐久性テストを実施しているという。

 まずラップトップPCで故障頻度の高いヒンジ部分の開閉テストは、ロボットによる開閉テストを25,000回おこなっているという。この回数は、ユーザーが1日10回開閉するとして、6年間分に相当する数字だ。ラッチ部分(鉤部分)についても同様に25,000サイクル、さらにキーボードについては1000万回のストロークテストをおこなう。

 またPCの基盤部分は非常にデリケートで静電気に弱いことも知られているが、筐体による静電気からの保護がしっかりなされているかも専用機器でテスト。最大15,000Vのスパークを当てて、耐えられるかを検査する。

 こうしたテストは、同社のPC製品全機種を対象におこなっているが、エンタープライズ向けのノートブックである「Elitebook」についてはさらに軍規格の防塵・耐振テストをおこなうという。また、電源をオフにした状態でマイナス25度から65度の環境にさらした後、常温状態に戻した上での電源投入試験や、専用チェンバーを利用した0度・35度での動作試験なども披露。

 またプレゼンテーションでは、インクジェットプリンタのインクカートリッジの研究開発についても説明。カートリッジ内の沈殿物がノズルつまりの原因となるのを防ぐための工夫や、発色性・再現性に富みながら経年劣化や水に強いインクの特徴などについて紹介した。

 こうした信頼性や品質については、とくに地元中国のメディアが高い関心を示しており、熱心に取材や質問をおこなっていた。
《北島友和》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top