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SBテレコム、国内で初めてデータセンターに「局所空調システム」を全面導入

ブロードバンド テクノロジー
サーバ室内空調設備(円内)
  • サーバ室内空調設備(円内)
  • 冷媒自然循環方式システム構成イメージ
  • 従来型の全体空調方式
 ソフトバンクテレコムは22日、既存のデータセンター内にあるサーバ室のフロア全面(680平方メートル)に、サーバからの排熱を徹底して封じ込め、この排熱部分だけを冷やす「局所空調システム」を採用したことを発表した。

 これにより、空調電力使用量を従来比60%削減でき、既存のデータセンターでは改善が難しかったPUE(Power Usage Effectiveness)を大きく改善し、1.3以下を達成できる見通しだという。

 この省エネデータセンターでは、サーバ排熱を逃さず回収し、室内に拡散させない対策を徹底。冷熱分離構成によって、冷却効果を高めるとともに高い熱交換効率を実現した。さらにサーバラック上部に天吊で、「局所空調システム」を設置し、室内全体ではなく稼働サーバに必要最小限の循環風量で冷却する構造を採用した。これにより、従来の床置空調システムと比較して大幅な省エネを可能とした。さらに、天吊型の採用によって床置空調機設置スペースが不要となり、データセンター内のスペース効率も向上するという。

 なおこの方式は、データセンター冷却方式の選定基準の1つとして2011年11月にITU(国際電気通信連合)の国際標準化の勧告本文に採用された、「天吊型局所冷却方式」に準拠しているとのこと。また停電対策として、熱源機器に冷水を供給する冷水タンクと局所空調用のUPS(無停電電源装置)を配備し、復電後に安定稼働するまでの間、冷却性能を安定的に保持できるようにしている。そのほか、冷媒自然循環方式の採用、高効率熱源システムなども導入している。
《冨岡晶》
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