地デジ化の駆け込み需要で液晶テレビが値上がりか | RBB TODAY
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地デジ化の駆け込み需要で液晶テレビが値上がりか

IT・デジタル テレビ
「『液晶テレビ』カテゴリのアクセス数推移」(「価格.comトレンドサーチ」調べ)
  • 「『液晶テレビ』カテゴリのアクセス数推移」(「価格.comトレンドサーチ」調べ)
  • 「『液晶テレビ』32型モデルの最安価格の推移」(「価格.comトレンドサーチ」調べ)
  • 「『液晶テレビ』37~40型モデルの最安価格の推移」(「価格.comトレンドサーチ」調べ)
  • 「『液晶テレビ』32型モデルの取り扱い店舗数の推移」(「価格.comトレンドサーチ」調べ)
  • 「『液晶テレビ』37~40型モデルの取り扱い店舗数の推移」(「価格.comトレンドサーチ」調べ)
 カカクコムは、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」に蓄積されるアクセスデータや価格情報などをもとにした、液晶テレビに関する調査/分析レポートを報告した。

 「価格.com」の「液晶テレビ」カテゴリのアクセス(PV)数は、4月半ばくらいは60万PV/日ほどだったが、6月19日時点では100万PV/日を超え、約2ヵ月で60%以上も上昇。この数値は今年の最高水準で、7月24日(東北地方の一部地域を除く)の地デジ化に向けた駆け込み需要が始まっていると推察。4月の同様のレポートでは、震災の影響などで液晶テレビの値崩れが見られたが、その後に反転したようだ。

 実際、「価格.com」の「液晶テレビ」カテゴリで「32型」と「37~40型」において、人気製品8機種(図)の最安価格の推移を見てみると、6月に入りいずれも底値が上昇。特に東芝製の37型「LED REGZA 37Z1S」は、5月26日の62,900円から6月19日の90,999円へひと月に満たない間で約3万円、45%も最安価格が上がった。

 この8機種の取り扱い店舗数の推移を見てみると、6月から減少傾向を示した。これらの製品は旧モデルであり、本来は3月末の家電エコポイント終了に向けた需要を見込んだモデル。しかし、震災の影響から販売は不振となり、結果としてその後、在庫処分的に低価格が進んだと考えられる。ところが6月に入ると一転。夏のボーナス期を迎えたことで需要が回復し、旧モデルの在庫が減少した。旧モデルの最安価格の上昇の背景には、こうした経緯が読み取れる。

 旧モデルとは異なり、今春に発売された新モデルは市場の動きがやや複雑だ。たとえば、6月20日現在、「価格.com」の「液晶テレビ」カテゴリの売れ筋ランキング1位となったソニー製のエントリーモデル「BRAVIA KDL-32CX400」は、4月17日の発売から1ヵ月後に最安価格37,000円の値を付け、新モデルとしては異例の値下がりを記録。しかし、6月からは一転し、6月19日現在で45,990円に上昇した。

 高級モデルは、東芝製「LED REGZA 42Z2」が3月25日の発売からゆるやかに下降を続け、6月に入っても上昇する気配が感じられない。そこで、新モデルの場合、高級モデルではなくエントリーモデルに人気が集中し、それが価格に反映されていると考えられるのだが、しかし一方で、同じく高級モデルのソニー製「3D BRAVIA KDL-40HX720」は右肩下がりの価格が、6月には若干の上昇傾向が見られる。つまり、新モデル全体ではトレンドが読みにくく、むしろ、個別の機種に絞り価格の動向を注視していくことが肝心なようだ。
《加藤》
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