KDDI研と九工大、通信環境を柔軟に制御可能なインタークラウドの実証実験に成功 | RBB TODAY

KDDI研と九工大、通信環境を柔軟に制御可能なインタークラウドの実証実験に成功

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今回開発したインタークラウドのためのクラウド制御ソフトウェアの特徴
  • 今回開発したインタークラウドのためのクラウド制御ソフトウェアの特徴
 KDDI研究所と九州工業大学は29日、複数のクラウドを繋げて構成されたインタークラウド環境において、通信環境を柔軟に制御して高品質なサービスを提供する制御ソフトウェアを開発し、その実証実験に成功したことを発表した。

 複数のクラウドを統合的に制御してユーザーにコンピュータを割り当てるだけでなく、必要となるネットワークの帯域が確保できるところはしっかりと確保し、さらにネットワークが混んでいて帯域を確保できない部分ではデータを適切に圧縮するサービスを組み合わることで、高品質なサービスを実現するクラウド制御ソフトウェアを開発した。クラウド制御ソフトウェアは、(1)ネットワーク内部で適応的にデータ圧縮する技術、(2)コンピュータ/ネットワーク帯域/適応的なデータ圧縮という性質の異なるサービスを組み合わせる技術、(3)ユーザーに割り当てたネットワークなどの負荷状況を逐次監視する技術、の3つの技術を互いに融合させて実現したとのこと。

 実験室に模擬的に作った2つの事業者からなるインタークラウドで、大容量データを転送して、品質の評価を実施。その際、1つのクラウド事業者の内部であらかじめネットワークを混雑させて、帯域確保が十分できない状況を作ったが、混雑した部分に対してデータ圧縮が適切に割り当てられた結果、大容量データをスムーズに転送することに成功した。一方、本技術を用いない場合はデータが損失して映像が停止するなど画質が劣化したことも確認された。

 今後は、本技術で複数のクラウド事業者が提供する多様なクラウドを組み合わせて提供することで、多くの仮想的なクラウド事業者の創出などが期待できるとのこと。
《冨岡晶》

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