カカクコムは16日、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」に蓄積されるアクセスデータなどを調査・分析。製品カテゴリ別のアクセス数（PV）から、2010年上半期/下半期のデジタル家電製品の人気ランキングを発表した。 まずはPC関連カテゴリおいて、ノートPCで人気を集めたのは、上半期ではレノボ・ジャパンの「G550」「G560」と日本エイサーの「Aspire 1410」で、下半期でも両社製品が上位にランキング。低価格PCの人気ぶりが目立った。一方、NECや東芝、ソニーなどの国内勢は上半期/下半期ともにベスト10入りを逃した。2009年に人気を誇ったネットブックがベスト10から姿を消したのも大きな特徴だ。 注目されるのはアップル製品の高い人気ぶり。「iPod touch 32GB」は上半期/下半期ともにランキングトップで、「iPad Wi-fiモデル64GB MB294J/A」は5月発売にもかかわらず上半期で5位にランキングし、下半期ではiPodに次ぐ2位となった。 次にAV家電カテゴリにおいて、上半期は2009年に引き続き、液晶テレビとBlu-rayディスクレコーダーがベスト10を占め、下半期は液晶テレビが8製品もベスト10入り。注目度も他のデジタル家電製品に比べ桁違いで抜きんでており、上半期トップの東芝「REGZA 42Z9000」（42V型）と、下半期トップの東芝「REGZA 42Z1」（42V型）はともに、PVが1,000万を突破している。なお、「2010年は3D元年」とも言われていたが、3D対応テレビや3D対応Blu-rayディスクレコーダーは話題になっていたにもかかわらず、PVはさほど伸びていない。 最後にカメラ関連カテゴリでは、マイクロフォーサーズ規格などのいわゆる「ミラーレス一眼」が人気を高めた。上半期のベスト10ではパナソニックの「DMC-GF1C パンケーキレンズキット」のみだったのが、下半期になると5月に発売されたソニーの「αNEX-5D ダブルレンズキット」がランキングトップとなり、「DMC-GF1C パンケーキレンズキット」も同4位で好調さをキープした。 ミラーレス一眼の人気ぶりにあおりを受けたのがデジタル一眼レフカメラ。エントリーモデルユーザーがミラーレス一眼に流れたためか、デジタル一眼レフカメラで人気を集めたのはキヤノンの高級モデル「EOS 7D」「EOS 5D Mark II」と、ニコンの「D7000」であった。 また、コンパクトデジタルカメラについては、ソニーの「サイバーショット DSC-HX5V」や、パナソニックの「LUMIX DMC-TZ10」、リコーの「CX3」など、高倍率ズームレンズ搭載モデルや、高感度に強い「裏面照射型CMOS」搭載モデルが人気を集めた。
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