富士通研、クラウド間で機密データを安全活用できるセキュリティ技術を開発 | RBB TODAY

富士通研、クラウド間で機密データを安全活用できるセキュリティ技術を開発

エンタープライズ セキュリティ

開発した情報ゲートウェイの利用例
  • 開発した情報ゲートウェイの利用例
  • 統計表データの秘匿集計の例
  • クラウドをまたがった情報トレーサビリティ画面
 富士通研究所は19日、クラウド間で機密データを安全に活用できる“クラウド情報ゲートウェイ技術”を開発したことを発表した。クラウドで安全に機密データを利用でき、異業種間での協業・分業など新たなクラウド利用を促進するものとなっている。

 今回開発された“クラウド情報ゲートウェイ技術”では、社内の機密データからプライバシー情報を秘匿してクラウドで処理したり、クラウド側にある処理アプリを社内に移動させ安全に実行したりすることで、クラウドに実データを渡さずにサービスを利用可能となる。今後、複数のクラウドが連携する分野で本技術の実証を行い、2012年頃の実用化を目指す。

 この情報ゲートウェイは、「データの秘匿化技術」「ロジック安全実行技術」「情報トレーサビリティ技術」の3つで構成されている。秘匿化技術により、データが情報ゲートウェイを通る際に、データの機密部分を削除や加工するなどして外部のクラウドに渡すことができる。たとえば、検診結果に含まれる個人情報をいったん別の意味のない文字列に置き換えて外部の業界クラウドに送って専門医の診断をもらい、結果を受け取る際には再び復元するといった使い方ができる。

 秘匿化しても社外に出せないような機密データには、データのセキュリティレベルを定義しておくだけで、情報ゲートウェイが判断してクラウド上のアプリケーションを社内のサンドボックス(不正な操作ができないように保護されたプログラム実行環境)に移動させて実行する。

 さらに情報ゲートウェイにより、クラウドのデータの入出力をすべて把握し、内容も含めてチェックできる。こうして得られるデータの入出力ログやテキスト上の特徴を元に、クラウドをまたがったデータ利用を見える化し、意図しない場所へのデータのコピーや移動もブロックできるとのこと。
《冨岡晶》

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