ソフトイーサ、PacketiX VPNをオープンソース化した「UT-VPN」を無償配布 | RBB TODAY
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ソフトイーサ、PacketiX VPNをオープンソース化した「UT-VPN」を無償配布

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UT-VPNロゴ
  • UT-VPNロゴ
  • UT-VPN Server の画面
  • UT-VPN Client の画面
 ソフトイーサは7日、同社製品「PacketiX VPN」のソースコードをオープンソース(GPL)化することを発表した。製品版PacketiX VPNに対して、オープンソース版VPNソフトウェアの名称は「UT-VPN」(University of Tsukuba VPN=筑波大学VPN)となる。

 「UT-VPN」は、ソフトイーサが3月15日に発売した「PacketiX VPN 3.0」から、一部、権利関係の問題によりオープンソース化できなかった法人向け機能を除去し、また、学術実験的なコードを追加したバージョンとなる。C言語によって記述されており、約21万行のプログラムコードから構成されている。GPLバージョン2に従って、誰でもソースコードをダウンロード、改造し、再コンパイルして配布および販売できる。削除されているのは、 DoS防御機能外部サーバによるユーザー認証機能(Radius / NTドメイン/ Active Directory)、証明書認証(PKI認証)機能、パケットログ機能、接続元IPアドレス制限機能など。

 ソフトイーサは、筑波大学と2004年から現在までVPN技術の研究に関する共同研究契約を締結している。UT-VPNプロジェクトは、その共同研究の一環として、共同研究の成果の一部を、VPN通信に関する科学技術の発展・向上を目的として、広く一般にオープンソースライセンスで公開するものとなる。

 「UT-VPN」は、7日より、ソフトウェア本体のダウンロード配布を開始。公開されたVer 1.00 Build 7086はWindows版のみの提供であり、Linux、FreeBSD、SolarisおよびMac OS X版は次回のビルドで提供となる(6月下旬を予定)。ソースコードについては、9日~11日に実施される展示会「INTEROP TOKYO 2010」の展示ブースでCD-ROM形式で先着1,000枚まで配布する。次に6月下旬にWebサイトで配布を開始する予定(展示ブースでCD-ROMを受け取った人がすぐにソースコードを再配布してもよい)。

 UT-VPNソフトウェアは、UT-VPN ServerとUT-VPN Clientから構成されており、動作環境および機能は、PacketiX VPN 3.0製品版とほぼ同一。さらに、PacketiX VPN 2.0 / 3.0との相互の接続互換性を有しており、製品版のPacketiX VPN ClientからUT-VPN Serverに接続することも可能。
《冨岡晶》
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