ブースに設置されたノートPCから、Resource Orchestratorのマネージャ機能を使い、実際にリソースを調達してもらったが、その手順の少なさ、調達完了までの時間の短さは非常に印象的だ。調達してもらったリソースは、CPUがXeon 1GHz(シングルコア)、HDD容量が32GB、メモリ容量が2GB、OSがWindows Server 2003というスペック。デモ画面から目的のサーバスペックを定義したテンプレートを選択し、管理運用上必要な名前を付け、実行ボタンをクリックするという、わずか3ステップで調達が開始され、待つこと数分で調達が完了、仮想サーバが稼動し始めた。
仮想サーバが手軽に調達できるようになると、次に管理者を悩ませるのが、膨大な数のサーバの運用・管理だ。そこで小川氏に、運用管理ダッシュボード「Systemwalker Service Quality Coordinator」による仮想サーバの一元的な運用・管理のデモンストレーションも行ってもらった。同ソフトウェアを利用することで、稼働中のサーバのリソース状況を一元的にリアルタイムで監視することができる。ビューもカスタマイズ可能なため、管理者が必要とする情報のみを抽出することができるため、運用・管理の効率も大幅に向上しそうだ。また、Resource Orchestratorの各テンプレート別に、あと何台の仮想サーバが調達可能かも一覧できるなど、リソースプールの管理にも威力を発揮してくれる。
なお、Systemwalker Service Quality Coordinatorは、VMware上の仮想サーバだけでなく、Solaris Container上の各パーティションや物理サーバなども一元的にモニターできる。物理サーバ/仮想サーバの区別や特定の仮想化技術に依存しない製品として、幅広い環境で利用できるだろう。
《竹内充彦》