電子書籍ツールとしてiPadやKindleに期待が高まる——ORIMO調べ | RBB TODAY
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電子書籍ツールとしてiPadやKindleに期待が高まる——ORIMO調べ

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電子書籍購読経験(ORIMO調べ)
  • 電子書籍購読経験(ORIMO調べ)
  • 読んだことのある電子書籍の無料・有料の別(ORIMO調べ)
  • 電子書籍を読んだことがあるデバイス(ORIMO調べ)
  • 電子書籍を読みたいデバイス(ORIMO調べ)
 ORIMOは15日、電子書籍とiPadに関するモバイルリサーチの結果を発表。電子書籍を読んだ経験のある人が6割に上り、アップル製のタッチパネル式デバイス「iPad(アイパッド)」やアマゾン製の電子ブックリーダー「Kindle(キンドル)」への関心が高まっていることがわかった。

 今回の調査では、電子書籍とiPadをテーマとし、モバイルをメインとした男女18歳以上のインターネットユーザーを対象にアンケートを実施。667サンプルをまとめた。調査期間は2010年2月9日〜13日。

 これによると、電子書籍を購読した経験者(「現在、電子書籍を見ている」「過去見たことがある」の合計)が61.8%となり、このうち「無料の電子書籍のみ」が59%、「有料の電子書籍のみ」が10%、「無料・有料両方」が32%。有料でも42%が電子書籍を購読したこととなる。ジャンルとしては、「コミック・アニメ」77.9%と「小説」49.5%がシェアを大きく占め、以下、「雑誌」17.5%、「写真集」17.2%が続いている。

 今後、電子書籍で読みたいジャンルを尋ねたところ、「コミック・アニメ」59.2%と「小説」52.8%に迫る勢いで「雑誌」が41.4%という支持を得ている。また今後、電子書籍が日本市場で今より普及するか否かの質問に対しては、「普及する」が43.6%、「普及しない」が18.9%、「わからない」が37.5%という結果。その理由として、「普及する」という回答者から「いつでもどこでも手軽」「わざわざ本を買いにいく面倒がないから」などが挙がったが、なかでも興味深いのは「初めは浸透しなかった音楽ダウンロードもiPodで浸透したから。iPadがそれになるかどうかはわからないが可能性はあると思う」というものだ。

 iPadは1月に米Appleから発表されたタッチパネル式のデバイスで、3月下旬の出荷を予定している。iPhoneやiPod touchと似たイメージの製品だが、液晶ディスプレイのサイズが両者よりも大きい9.7V型液晶を搭載。音楽・映像・ゲームをはじめwebブラウジングのほか、電子書籍リーダーとしての機能を備えた点が大きな特徴となっている。同様のデバイスとして、すでに米アマゾンからKindleが販売されており、2009年6月に発売された「Kindle DX」では9.7型ディスプレイ(E ink)を搭載している。

 そこで同調査では、電子書籍を読む際に利用するデバイスについても質問しており、最も多く利用されているのが携帯電話(iPhone以外)で68.4%。以下、「PC」44.7%、「iPhone」32%、「電子辞書」6.6%、「PDA」6.3%、「Kindle」1.5%と続いている。そして今後、電子書籍を読むうえで利用したい製品として、「iPhone」47.8%や「携帯電話(iPhone以外)」37%、「PC」35.4%が上位に挙がった。ここで注目したいのは、「PDA」8.5%と「電子辞書」5.8%を抑えて「Kindle」が支持を増やしている点。割合でみると前質問の1.5%から約8倍の11.2%にまで拡大している。

 また、同調査のiPadに関するアンケート結果によると、「どのようなものか知っている」48.7%と「名前は知っている」29.1%の合計から認知度は77.8%。「関心がない」32.5%と「わからない」16.8%を抑え「関心がある」と回答したのが50.7%に上った。

 現在、電子書籍の購読ツールとして携帯電話、PC、iPhoneが利用されている。しかし、これからニーズが高まりそうな雑誌を読む際に十分な大きさのディスプレイを搭載し、いつでもどこでも気軽に電子書籍を楽しめるという点では、iPadやKindleの今後に期待されるだろう。
《加藤》
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