監視カメラのデータから自然な言葉で人物を検索!──NECが新技術 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

監視カメラのデータから自然な言葉で人物を検索!──NECが新技術

エンタープライズ その他
顔認証システム「NeoFace」の技術や特徴
  • 顔認証システム「NeoFace」の技術や特徴
  • 顔認証システム「NeoFace」のソリューション例
 NECは4日、自然な言葉を入力することで、多くの監視カメラによって蓄積された大量の映像のなかから、服や顔の情報をもとに、特定の人物を高精度に発見できる人物検索技術を開発したことを発表した。

 従来、服装をもとにする人物検索では、服の色として代表的な一色を指定するか、あるいは画像で指定する必要があった。新技術では、たとえば「茶色のジャケットに黒いズボン」のように、自然な言葉を入力するだけで、これを画像の特徴データに変換して検索。変換の際に、服の重ね着による色の割合の変化や、正面とそれ以外による色の見え方の違いなども考慮した特徴データを作成し、それぞれの色や色の割合をもとに検索できるという。

 また、人物の向きの判定には、顔の向きや服の対称性、人物領域の動きを利用。上下半身の服の色を判定するために、場所ごとに人物の見え方を事前に登録し、画像の特徴データの違いにより上下半身を自動で分離できる。上下それぞれの服の色や色の割合を検出して判定することで、従来の服全体の色だけによる判定よりも高精度な検索を実現したとのこと。さらに、顔の向きや光の当たり方が異なる場合でも高精度な顔の検出・照合ができるNECの顔認識技術も組み合わせ、顔画像と服装情報の両方を用いた高精度な検索を実現した。なおこの技術は、顔検出・顔照合を行うアプリケーションを作成するための開発キット「NeoFace」で使われているものだ。

 今回開発された技術は、たとえば目撃情報や顔写真による犯罪捜査、迷子になった子供の捜索、施設利用者の足取り調査など、幅広い用途で利用できる見込みだ。また、特定の場所で「どのような色の服を着ている人が多いか」といった流行の分析にも用いることが可能で、服飾業界などでのマーケティングへの応用も期待できるとしている。なお、本技術を使った人物検索システムおよび認証技術を用いて人物の行動をリアルタイムに分析する人物追跡システムが、11月5日〜6日に東京国際フォーラムで開催予定の「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2009」に出展される予定。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top