【IT資格を考える(Vol.3)】無線LANのスキルを証明する「CCNA Wireless」 | RBB TODAY

【IT資格を考える(Vol.3)】無線LANのスキルを証明する「CCNA Wireless」

エンタープライズ その他

CTCテクノロジー株式会社 エデュケーションサービス部 エデュケーション第2グループ 川崎 一人 氏
  • CTCテクノロジー株式会社 エデュケーションサービス部 エデュケーション第2グループ 川崎 一人 氏
  •  シスコシステムズが運営する「シスコ技術者認定」に新設された「CCNA Wireless」は、シスコ機器を使った無線LANの基礎的なスキルを証明する資格であり、日本においては無線LAN分野で唯一と言えるメジャー認定である。
  •  シスコシステムズが運営する「シスコ技術者認定」に新設された「CCNA Wireless」は、シスコ機器を使った無線LANの基礎的なスキルを証明する資格であり、日本においては無線LAN分野で唯一と言えるメジャー認定である。
 シスコシステムズが運営する「シスコ技術者認定(Cisco Career Certification)」に新設された「CCNA Wireless」は、シスコ機器を使った無線LANの基礎的なスキルを証明する資格であり、日本においては無線LAN分野で唯一と言えるメジャー認定である。今回はこのCCNA Wirelessについて、シスコ認定のトレーニングコースを開催するCTCテクノロジー エデュケーションサービス部の川崎 一人氏に聞いた。

──CCNA Wirelessはどのような資格でしょうか?

CCNA Wirelessは、シスコ技術者認定の初級向け(アソシエイト)資格「CCNA(Cisco Certified Network Associate)」を取得している人を対象とし、シスコの無線LAN機器を使用した設定、導入、およびサポートを行うためのスキルを証明する資格です。特に、企業向けで広く採用されているIEEE802.11に対応しています。

シスコの無線LANに特化した認定の最上位は、上級者向け(エキスパート)資格「CCIE Wireless Track」ですが、それにつながる中級者向け(プロフェッショナル)資格「CCNP(Cisco Certified Network Professional) Wireless」は主に大規模向けであり、このCCNA Wirelessは、その基礎となる小規模から中規模までの無線LANを対象としています。対応する試験としては「IUWNE(Implementing Cisco Unified Wireless Networking Essentials)」があり、「640-721 IUWNE(英語)」は2008年6月にスタートし、「640-721J IUWNE(日本語)」は2008年12月になってスタートしました。

──CCNA Wirelessが新設された背景は?

企業における無線LANは、以前は会議室や一部のフロアといった部分的な導入でしたが、現在では全社的な導入も珍しくありません。しかしながら、実際に無線技術を持っているエンジニアはまだまだ少ないのが現状です。そのためシスコは、無線LANスペシャリストの育成を目的として、CCNA WirelessおよびCCNP Wirelessを新設しました。以前は、CCNPの一部で無線LAN機器の設定をカバーしていましたが、CCNA Wirelessでは、電波が物体にぶつかったときの減衰や反射といった電波の動きなどもカバーするようになりました。

私は以前、ネットワーク構築の現場にいましたが、無線LANはIT業界では比較的新しい分野のため、深い知識を持つエンジニアが周囲にいなくて苦労した経験があります。実際、CCNA Wirelessには、その当時私が知っていれば、と思う内容も含まれています。無線LANのトラブルには、電波の基本や無線LANの基本動作がわかっていればすぐに解決できることも多く、今回、無線LANがCCNPから独立してより内容が充実したことは、無線LANのスペシャリストを目指す方々の大きなステップアップにつながると思います。

──CCNA Wirelessの優位性は?

無線LANは、これだけ普及しているにもかかわらず、そのスキルを証明するメジャー資格がほとんどありません。特に日本では、このCCNA Wirelessが唯一と言えるでしょう。日本では、無線LANを少しかじっただけで無線LANを構築するケースも見られますが、米国では専門資格がないと構築できないケースもあります。今後日本においても、有資格者が求められるようになれば、CCNA Wirelessが優位であることは言うまでもありません。先月仕様が確定されたばかりのIEEE802.11nもまた、無線LAN導入拡大の追い風となっていくでしょう。

加えて、シスコには音声系のソリューションもありますので、たとえば1台のモバイル端末を社外では携帯電話として使い、社内ではIP電話として使うといった、音声と無線LANを組み合わせたシステムをシスコ製品で構築することも可能になります。ルータやスイッチにシスコ機器を採用しているネットワークは多く、無線LAN導入においても同じシスコ機器を採用したいと考える方も多く、無線LAN導入の拡大でますますCCNA Wirelessの優位性は高まることが予想されます。

──CTCテクノロジーのCCNA Wireless対応コースの受講者の属性は?

企業の情報システム部門の方や、ネットワーク構築を専門とするSIerの方、特に、無線LANを新規導入されるという方が多いようです。しかし最近では、直近の導入予定はなくても、無線LANが企業ネットワークにおいて不可欠な存在になりつつある市場動向をふまえて受講される方もいらっしゃるようです。

無線LANは、一般家庭でも使えるほど、その導入部は比較的簡単であるがゆえに、後になってセキュリティが脆弱になったり、電波干渉によって通信品質が下がったりと、ネットワークの信頼性に関わる問題が発生しがちです。無線LANの攻撃ツールも進化し、以前使っていた暗号化は数分で解読されてしまうにもかかわらず、そういうことを知らずに無線LANを運用している方も非常に多いようです。CCNA Wirelessの受講を通じて、無線LANの最新情報をしっかりおさえ、そのうえで構築されることを強くおすすめします。

──CTCテクノロジーのトレーニングコースの特徴は?

最大の特徴は、実機を直接触りながら受講できる点です。他社にはリモートの機器をWAN経由で利用するトレーニングコースもあるようですが、CTCテクノロジーでは、受講者1名ないし2名に1セットの機材を用意し、実際に電波のとび方なども確認していただける環境をご提供しています。

CCNA Wirelessの上位認定であるCCNP Wirelessでは、4つのうち2つが無線LAN環境における音声およびセキュリティの内容になっており、CCNA VoiceやCCNA Securityでカバーしている知識も必要となってきますが、CTCテクノロジーではすべてのCCNAに対応していますので、より上位の認定を目指す方には、必要なトレーニングをワンストップで受けていただくことができます。

また、当社のセミナールームは、シスコの試験センター資格を有していますので、CCNA Wirelessのトレーニングコースを受講された方は、当日または後日、同じ場所で認定試験IUWNEを受けていただくこともできます。
《RBB TODAY》

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