【IT資格を考える(Vol.1)】シスコ技術者認定「CCNA Voice」とは? | RBB TODAY

【IT資格を考える(Vol.1)】シスコ技術者認定「CCNA Voice」とは?

エンタープライズ その他

CTCテクノロジー エデュケーションサービス部の黒澤 一氏
  • CTCテクノロジー エデュケーションサービス部の黒澤 一氏
  • シスコ技術者認定資格 (ボイス分野)
  •  シスコシステムズが運営する「シスコ技術者認定(Cisco Career Certification)」は、いわゆるベンダー資格ではあるものの広く認知されており、ネットワークの分野では標準的な存在としてその権威が認められた存在である。
  •  シスコシステムズが運営する「シスコ技術者認定(Cisco Career Certification)」は、いわゆるベンダー資格ではあるものの広く認知されており、ネットワークの分野では標準的な存在としてその権威が認められた存在である。
 シスコシステムズが運営する「シスコ技術者認定(Cisco Career Certification)」は、いわゆるベンダー資格ではあるものの広く認知されており、ネットワークの分野では標準的な存在としてその権威が認められた存在である。なかでも、IPネットワークの基本技術である「ルーティング&スイッチング」を対象とした“CCNA”(Cisco Certified Network Associate)がよく知られているが、ほかにもより上位の資格や、専門領域に特化した資格なども用意されている。今回は、ボイス・ネットワークに特化した資格認定として新設された“CCNA Voice”について、シスコ認定のトレーニングコースを開催するCTCテクノロジー エデュケーションサービス部の黒澤 一氏に聞いた。

──CCNA Voiceとはどのような資格でしょうか?

 まずCCNAですが、これはシスコ技術者認定の中核的な資格と位置づけられます。シスコ技術者認定は、認定分野ごとに4つのレベルが設定されたマトリックス構成になっていますが、CCNAは「ルーティング&スイッチング」の分野の「アソシエイト・レベル」の資格となります。古くは、ネットワークに携わる技術者であればまずCCNAを取らないと、という状況だったこともあったのですが、現在はCCNAは新人レベルでは簡単には取れないくらいに難易度が上がっているため、新たにエントリー・レベルの資格として“CCENT”(Cisco Certified Entry Networking Technician)が新設されました。CCNAは、より上位のプロフェッショナル・レベル、エキスパート・レベルへと進む際の前提資格として位置づけられています。

 CCNA Voiceは、前提としてまずCCNAを取得していることが条件となっており、CCNAレベルの知識に加え、ボイス・ネットワークに特有の技術知識も有していることを認定するものです。認定分野は「ボイス」で、CCNAと同じ「アソシエイト・レベル」の資格となります。なお、エントリー・レベルの資格は全認定分野共通でCCENTとなっています。より上位の資格として、ボイス分野ではプロフェッショナル・レベルの“CCVP”(Cisco Certified Voice Professional)、エキスパート・レベルの“CCIE Voice”(Cisco Certified Internetwork Expert、Voiceトラック)がそれぞれ用意されています。CCNA Voiceは、ボイス分野での上位資格を目指す際の出発点とも位置づけられます。

──どのような人がCCNA Voiceの取得を目指すのでしょうか?

 CCNA Voiceは、「音声ネットワークを管理するために求められる初級レベルの知識とスキルを認定する」ものです。IP PBX、IPテレフォニー、IP電話機、呼制御、ボイスメールなどのVoIP技術に関するスキルが備わっていることを証明する資格というわけです。CiscoのVoIP製品はワールドワイドでトップシェアですから、その技術や製品に関する知識を活かせる場面は多くあるものと思われます。CiscoのVoIP製品は特にオフィス向けシステムに強みがありますので、IP電話を導入したユーザー企業のシステム運用管理担当者や、こうした企業にシステムを導入するSI事業者の技術者なども資格取得の対象となると想定されます。

──CCNA VoiceとCCVPの違いは?

 CCNA Voiceはアソシエイト・レベルの資格で、CCVPはプロフェッショナル・レベルの資格ですから、単純にCCVPの方が上位の資格となります。システムの見地からは、CCNA Voiceは小規模〜中規模の音声ネットワークの構築をカバーし、CCVPは大規模までカバーすると言うこともできるでしょう。

──市場での動向は?

 IPネットワークと音声ネットワークを統合する“Unified Communication”に対する需要は、現在の経済状況下でも根強いものがあります。そのため、Unified Communicationシステムを構築できる技術者も必要とされているのですが、資格自体がまだ新しいこともあって、CCNA Voice/CCVPの有資格者はまだ少ないのが現状ですね。逆に言えば、現在はまだ希少価値もアピールできるタイミングだと言えるかもしれません。現時点では、Unified Communicationの分野をカバーする資格はほかに見あたらない状況でもありますので、CCNA Voiceは、この分野での技術力を証明できる唯一の資格だと言っても過言ではないでしょう。

──CTCテクノロジーのコースの特徴は?

 Ciscoが認定するトレーニングコースを提供しています。セミナールームに隣接したマシンルームに実機を設置してあり、LAN経由でアクセスできる点もポイントです。リモートの機器をWAN経由で利用するトレーニングコースもあるようですが、CTCテクノロジーでは必要な機材をローカルで揃えていますので、無意味な待ち時間も発生せず、効率よく学習できる環境が揃っています。受講人数も少人数制で、最大12名です。

 トレーニングコースはボイス・ネットワークの技術習得を目的としたものですが、資格認定試験ではCiscoの実機を前提とした操作方法/設定方法に関する出題もありますので、実機を触ったことがなくては対応できません。実機を操作しながら技術を習得する、という形で提供されるトレーニングコースは、当然ながら試験対策としても有用だということになります。

 なお、CCNA Voice資格の取得のためには、2つの試験のいずれかに合格すればよいことになっています(上図「シスコ技術者認定(ボイス分野)」参照)。「640-460J IIUC」または「642-436J CVOICE 6.0」のどちらかです。それぞれに対応した推奨トレーニングも設定されています。「640-460J IIUC」に対応するのが「IIUC(Implementing Cisco IOS Unified Communications)」、「642-436J CVOICE 6.0」に対応するのが「CVOICE(Cisco Voice Over IP)」です。CTCテクノロジーでは両方のトレーニングを実施しています。IIUCはCisco IOSを中心に、ルータで完結するレベルのシステムを対象としており、中小規模向けと言えます。CVOICEはVoice Gatewayに特化した内容となっており、エンタープライズ向けの技術が扱われます。CCVPへのステップアップを目指す場合、CVOICEの試験に合格していることが必須となるので、まずCCNA Voiceを取得し、続いてCCVPへのステップアップを目指す、という場合にはCCNA VoiceをCVOICEで取得するのが効率的でしょう。この場合、CCVP取得の際に改めてCVOICEの試験を受け直す必要はなく、CCNA Voice取得時の合格実績をそのまま持ち越すことができます。
《RBB TODAY》

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