ネットアップ、クラウド時代の最新OS「Data ONTAP 8」を発表 | RBB TODAY

ネットアップ、クラウド時代の最新OS「Data ONTAP 8」を発表

 ネットアップは1日、先月末に米国NetAppが発表した同社のプラットフォームOSの最新版「Data ONTAP 8」について、都内で報道関係者を前に説明を行った。

エンタープライズ その他
代表取締役社長のタイ・マッコーニー氏
  • 代表取締役社長のタイ・マッコーニー氏
  • クラウドの形態とサービス
  • クラウドの形態とサービス
  • 同業他社との違い
  • クラウド環境に向けた同社のキーテクノロジー
  • マーケティング部部長の阿部恵史氏
  • 「Data ONTAP 8」
  • NetApp Data Motion
 ネットアップは1日、先月末に米国NetAppが発表した同社のプラットフォームOSの最新版「Data ONTAP 8」について、都内で報道関係者を前に説明を行った。「Data ONTAP 8」は今年の第4四半期には提供開始予定となっている。

 代表取締役社長のタイ・マッコーニー氏はクラウドの種類を、20PBのストレージインフラをインターナルに持っている豪テルストラ、同じく同社の顧客であるBMW、オラクルなどのプライベートクラウドや、Yahoo! mailやGoogle Apps、Facebookなどパブリッククラウドの例を挙げながら「エンタープライズクラスのクラウド実現のために最適なパートナーを目指す」と説明。シングルアーキテクチャでソフトウェア、ハードウェアプロセスなど共通化できるユニファイドストレージが他社との大きな違いであり、クラウド基盤として最適であると強調した。

 事例として挙げられたドイツテレコムの法人顧客事業ブランドであるT-Systems。同社はNetAppを採用、過去5年間標準化を推進しクラウド上のIT環境を構築しSAPなどのアプリケーションを提供する。300社以上がクラウドホスティングを使っているが、「SAPのライセンスを使ってインプリすると6〜9週間かかる時間を8時間に圧縮している」という。NetAppをクラウドの標準ストレージとすることで、データバックアップの精度を高めSLA(Service Level Agreement)を実現したとアピールした。

 これらクラウド環境の基盤となるべく投入してきたのが「Data ONTAP 8」だ。これは簡単にいうと、ハイパフォーマンスコンピューティング向けの「Data ONTAP GX」とミッションクリティカル分野に提供していた「Data ONTAP 7G」の機能を統合し拡張したものだ。「Data ONTAP 8」投入の背景についてマーケティング部部長の阿部恵史氏は次のように説明する。

「これまでの考え方からすると、ハイパフォーマンスコンピューティングに提供されるものとミッションクリティカルなエンタープライズITに提供されるものは要求要件が異なるためなかなか合わせることが難しく、また単一のOSとして提供する必要性もなかった。しかしクラウドコンピューティングの時代になると、ストレージリソースを共通化して利用効率を最大化していき、エンタープライズITに必要とされていたスケールアップのアプローチだけでなくスケールアウトについても同様の柔軟性やデータ保護など、一層の堅牢性が必要とされるようになってきた」。

 阿部氏によると「ストレージを製造・開発しているベンダーで要件の違う市場に対して単一のアーキテクチャでOSを提供するのは、当社がはじめて」とのこと。

 「Data ONTAP 8」では、「Data ONTAP 7G」の機能として継承され拡張されたものとしてアグリゲートがある。複数のRAIDグループを単一のリソースとしてまとめるストレージプールだが、アドレス空間を64ビットに拡張することで従来のアグリゲートの16TBという制限を超えた。またクラウド環境では必須となるマルチテナンシーとデータモビリティーを実現するData Motionが実装された。新機能として紹介された「NetApp Data Motion」はアプリケーションを稼働させた状態でデータ移行を可能にし、物理・仮想環境のどちらにも対応するもの。古くなったストレージの廃棄やメンテナンス時など、ダウンタイムを不要にする。

 クラウドで必須となるマルチテナント環境の構築については、MultiSoreとFlexShareという機能が紹介された。MultiSoreは単一のストレージシステム上に複数ドメインや複数サーバを統合することができる機能。FlexShareはData ONTAP 7Gのリソースシェアリングツールで、1つのストレージシステム上で稼働する複数のアプリケーションのワークロードに対して優先度を割り当てることができる機能だ。たとえば「顧客Aのある時間帯に関してはオラクルのバッチ処理が走るので、ここに対してはCPU、ディスクIOあるいはバッファキャッシュとしてのメモリといったリソースを優先的に割り当てることができる」(阿部氏)。MultiSoreとFlexShareにより、ストレージリソースの論理分割によるセキュリティー確保、FlesShareにより特定の仮想ストレージ領域の優先順位付けと負荷の調整が可能になる。これらの機能にデータモーションを組み合わせることによって、限られた物理リソースを状況に応じて最大限活用することがきるようなる。「NetApp Data Motion」は2010年第1四半期に提供開始予定となっている。

 さらに、8月30日に提供を開始したばかりの管理ツールの新製品「SANscreen 5.1」は異機種混在のストレージシステムを可視化する環境を数時間で導入可能な製品となっているが、システムの状況を把握する同製品はクラウドでの従量課金モデルでは有効に働くとアピールされた。

 これらシングルアーキテクチャで共通化、標準化を進めるネットアップだが、10月からはクラウドインフラ環境の構築を支援するコンサルティングワークショップ「NetApp Fast-Start Customer Workshop」を開始する。

※[お詫びと訂正]初出時の記述において一部誤りがございました。ここに訂正するとともに、お詫び申し上げます。
《RBB TODAY》

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