日本HP、コンシューマー向けデスクトップPCラインアップを一新 | RBB TODAY
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日本HP、コンシューマー向けデスクトップPCラインアップを一新

IT・デジタル ノートPC
HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ
  • HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ
  • HP Pavilion Desktop PC p6000シリーズ
  • HP Pavilion Desktop PC s5000シリーズ
  • TouchSmartPCシリーズ
  • TouchSmartPCシリーズ
  • HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ
  • フロントベゼルは立体造形を取り入れる
  • フロント上部に搭載するUSBポート×2
 日本HP(ヒューレット・パッカード)は26日、コンシューマー向けデスクトップPC「HP Pavilion Desktop」の秋モデルとして、「e9000」シリーズ、「p6000」シリーズ、「s5000」シリーズ、並びに「TouchSmartPC」シリーズの販売を開始する。また、23V型ワイド液晶ディスプレイ「HP 2309p」も同時に発表した。

 日本のデスクトップPCの市場で、ビジネス/コンシューマー向けを合わせると、同社のマーケットシェアは約10%(2007年の第1四半期から2009年の第1四半期までの期間)。ただし今年の第1四半期だけを見ると約15%と堅調な伸びを見せている。また、コンシューマー向けだけに目を向けてみれば、約5%のマーケットシェアで日本の市場で第7位。2007年に本格参入と、参入から日が浅くシェア自体はまだ大きくなっていないが、「今回の製品で我々の意気込みを見てもらいたい」と力強く話している。

 同社のデスクトップPCを実際に選ぶユーザーは、その多くが1TB以上のHDDで注文し、価格帯でいうと150,000円以上の高価格な構成を組むという。そのため、今回発表になったラインアップもフルカスタマイズに対応するモデルがほとんど。例えばe9000シリーズでは構成パターンが2,000万通り以上にも及んでいる。

 このような背景のもとに発表された4シリーズの概要を見ていくと、ハイエンドユーザー向けのe9000シリーズでは、高性能グラフィックスを搭載。ユーザーの要望が多かったというGeForceの200番台に加え、最上位構成ではGeForce GTS250が選択可能になった。また、CPUにはインテルのCorei7や、AMDのPhenom II X4などを揃え充実した選択肢を提供していながらも、最小構成モデルの価格は約70,000円からと抑えている。

 “ハイバリューミニタワー”と称するp6000シリーズは、最小構成モデルが20,000円台という低価格ながらも、豊富なカスタマイズバリエーションを用意し、上は約70,000円までと幅広い価格帯をカバーする。

 さらに、スリム筐体とハイパフォーマンスを融合したs5000シリーズ、タッチパネルを採用するTouchSmartPCシリーズなどをラインアップに揃え、従来以上に幅広いユーザー層へ訴求していく。

 デザイン面では、e9000、p6000、s5000シリーズに、新シャーシとなる「ID09(アイディーオーナイン)」デザインを採用。e9000シリーズは高性能を主張する“Powerful”、p6000シリーズは使い勝手に配慮した“Simple”、s5000シリーズは上質感のある“Elegant”をキーワードにしている。全モデルともに個性を明確に主張し、同社によると直感に訴えることを意識しているという。また、高級感を醸し出すように、カラーはピアノブラックとコスミックシルバーの2色を基調にしている。

■HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ

 e9000シリーズは、CPUにCorei7を搭載する「e9190」、Core 2 Quadの「e9180」、AMD Phenom II X4の「e9170」の3モデルで構成。筐体にはMicro ATX準拠のミニタワーを採用。新デザインのID09シャーシでは、中央のHPロゴを立体造形化するなどして高級感を演出している。従来モデルではバタフライドアを開けないと使用できなかったUSBポートを、フロント上部に2ポート搭載するなど使い勝手に配慮した。

 スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XI for Windows」の動作認定を受けており、ベンチマークテストのスコアは、低解像度モード(解像度640×480ピクセル)時で12,000以上、高解像度モード(解像度1,024×768ピクセル)でも10,000以上の数値となっている(Corei7、GeForce GTS250、12GBメモリ、640GB HDD、Windows Vista Home Premium 64ビット、DVDスーパーマルチの構成において。価格:229,530円)。スクウェア・エニックスの説明によると、7,000以上(同社のランクでは計り知れないPCと認定)は最高ランクとなり、デフォルト状態でとても快適に動作させることができるマシンだと予想されるとのこと。確かにこれだけの数値であれば、FINAL FANTASYクラスのオンラインゲームなら問題なく動作させることができるだろう。

 ストレージは最大で4.5TBのHDDが搭載可能。内訳としては、1つ目の内蔵HDDベイで1.5TB、2つ目の内蔵HDDベイで1.5TB、そのほか着脱可能なポータブルHDD「HPパーソナル・メディア・ドライブベイ」で1TB、同「HPポケット・メディア・ドライブベイ」で500GBとなる。OSはWindows Vista Home Premiumを搭載し、32ビットと64ビットが選択可能。32ビットが選択できるのは日本モデルだけで、根強いユーザーの要望に応えてのことだという。そのほか、ダブル地デジチューナーなども選択できる。

 最小構成時のおもな仕様と価格(税込)は以下のとおり。

●3モデル共通
・OS:Windows Vista Home Premium SP1
・HDD:320GB(7,200rpm)
・グラフィックス:GeForce GT220(1GB)
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
・インターフェース:USB2.0×7/HDMI/ミニD-sub15ピン/デゥアルリンクDVI-I/15in1メディアスロット/ヘッドホン/マイク/デジタル音声出力/HPポケット・メディア・ドライブベイ/HPパーソナル・メディア・ドライブベイなど
・本体サイズ:幅170×高さ385×奥行き420mm
・重さ:11.9kg
・付属品:USBキーボード/USBマウス/リモコン/電源コードなど

●e9190jp/CT
・CPU:Core i7 920(2.66GHz)
・チップセット:X58 Express
・メモリ:3GB(最大12GB)
・LAN:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
・価格:89,880円

●e9180jp/CT 
・CPU:Core 2 Quad Q8300(2.5GHz)
・チップセット:G43 Express
・メモリ:2GB(最大8GB)
・LAN:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
・価格:79,800円

●e9160jp/CT
・CPU:PhenomII X4 810(2.6GHz)
・チップセット:GeForce 9100
・メモリ:2GB(最大8GB)
・LAN:100Base-TX/10Base-T
・価格:69,930円

■HP Pavilion Desktop PC p6000シリーズ

 p6000シリーズには「p6120」と、オンラインゲーム「MONSTEER HUNTER FRONTIER」の動作認定を受けた「MHF認定モデル」を用意。30,000円を切る低価格より購入できる。低価格帯はミニノートPCの躍進が目覚ましい市場。そんななかでp6000というデスクトップPCならではの良さの訴求を狙うシリーズだ。シンプルに、かつ使いやすさに配慮した同製品は、従来モデルからキーボード配列やマウスのクリック感にまでこだわって改良を加えた。スペック面では全モデルにインテルのCPUを採用。

 最小構成時のおもな仕様と価格(税込)は以下のとおり。

●両モデル共通
・チップセット:G33 Express
・HDD:160GB(7,200rpm)
・メモリ:1GB(最大4GB)
・LAN:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
・インターフェース:USB2.0×6/IEEE1394/ミニD-sub15ピン/15in1メディアスロット/ヘッドホン/マイク/HPポケット・メディア・ドライブベイなど
・本体サイズ:幅165×高さ365×奥行き410mm
・重さ:9.6kg
・付属品:USBキーボード/USBマウス/電源コードなど

●p6120jp/CT最小構成
・OS:Windows Vista Home Basic SP1
・CPU:Celeron 450(2.2GHz)
・グラフィックス:GMA 3100
・光学ドライブ:DVD-ROM
・価格:29,820円

●MHF認定モデル
・OS:Windows Vista Home Premium SP1
・CPU:Core 2 Duo E7400(2.8GHz)
・グラフィックス:GeForce GT220(1GB)
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
・価格:59,850円

■HP Pavilion Desktop PC s5000シリーズ

 s5000シリーズは、設置面積がB5用紙以下という省スペース設計のスリムタワー型で「s5150」と「s5130」を用意。サイズ、スペック両面で従来モデルの「s3000」シリーズと「v7000」シリーズの中間位に位置し、両シリーズの良いところを合わせた製品だという。

 スペック面ではCPUにCore 2 QuadやPhenomII X4を用意。またグラフィックスはGeForce G210/GT220、Radeon HD4350などから選択できる。HDDは最大1.5TBまで搭載でき、さらにHPポケット・メディア・ドライブベイを標準で内蔵し、2TBまで拡張可能。メモリは最大8GBまで。そのほか、6in1カードリーダーを装備し、ダブル地デジチューナーを選べるなど、快適なエンターテインメント環境を提供している。

 最小構成時のおもな仕様と価格(税込)は以下のとおり。

●両モデル共通
・OS:Windows Vista Home Premium SP1
・メモリ:2GB(最大8GB)
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
・インターフェース:USB2.0×6/ミニD-sub15ピン/6in1メディアスロット/ヘッドホン/マイク/HPポケット・メディア・ドライブベイなど
・本体サイズ:幅105×高さ308×奥行き389mm
・重さ:6.9kg
・付属品:USBキーボード/USBマウス/電源コードなど

●s5150jp/CT
・チップセット:G43 Express
・CPU:Core 2 Duo E7400(2.8GHz)
・HDD:320GB(7,200rpm)
・LAN:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
・価格:69,930円

●s5130jp/CT
・チップセット:GeForce 6150SE+nForce430
・CPU:Atlon X2 7550(2.5GHz)
・HDD:160GB(7,200rpm)
・LAN:100Base-TX/10Base-T
・価格:49,980円

■HP TouchSmart PCシリーズ

 HP TouchSmart PCシリーズは、タッチパネル式の液晶を搭載。CPUにCore 2 Duo T9600(2.8GHz)、750GB HDD(7,200rpm)を搭載する「IQ844jp」、Core 2 Duo P8700(2.53GHz)、640GB HDD(7,200rpm)の「IQ544jp」、Core 2 Duo P8600(2.4GHz)、320GB HDD搭載で、テレビチューナーやMicrosoft Office 2007 Personalを備える「IQ541jp」の3モデルを用意。そのほか、音楽視聴ソフトウェア「TouchSmart音楽」で、直接音楽CDを作成可能になり、動画用ソフトウェア「TouchSmartビデオ」では、簡単な動画編集が可能になっている。

 おもな仕様と価格(税込)は以下のとおり。

●3モデル共通
・OS:Windows Vista Home Premium SP1
・メモリ:4GB(最大4GB)
・LAN:1000Base-T/100Base-TX/10Base-T
・無線LAN:IEEE 802.11 b/g/nドラフト2.0
・インターフェース:USB2.0×5/IEEE1394/5in1メディアスロット/デジタル音声出力/アナログ音声出力/ヘッドホン/マイクなど
・付属品:ワイヤレスキーボード/ワイヤレスマウス/リモコン/電源コード/ACアダプタ/クリーニングクロスなど

●IQ844jp
・グラフィックス:GeForce 9600M GS(512MB)
・液晶ディスプレイ:25.5V型ワイド(1,920×1,200ピクセル)
・そのほか:HPポケット・メディア・ドライブベイ/ダブル地デジチューナーカード
・本体サイズ:幅662×高さ493×奥行き238mm(通常使用時)
・重さ:16kg
・価格:219,870円

●IQ544jp
・グラフィックス:GMA X4500 HD
・液晶ディスプレイ:22V型ワイド(1,680×1,050ピクセル)
・本体サイズ:幅535×高さ430×奥行き223mm(通常使用時)
・重さ:11.3kg
・価格:119, 700円

●IQ541jp
・グラフィックス:GeForce 9300M GS
・液晶ディスプレイ:22V型ワイド(1,680×1,050ピクセル)
・そのほか:テレビチューナー/Microsoft Office 2007 Personal
・本体サイズ:幅535×高さ430×奥行き223mm(通常使用時)
・重さ:11.3kg
・価格:169, 890円

■23V型ワイド液晶ディスプレイ「HP 2309p」

 HP 2309pは、同社の液晶ディスプレイ「プレミアム」シリーズの製品となり、22V型ワイド液晶ディスプレイ「w228h」に変わるモデルとなる。台座と支柱が一体となったスタンド「HP エアロスタンドR」により、高さ/角度調整が自在に行える。

 カラーは、今回発表になった秋モデルにマッチするピアノブラックとコスミックシルバーを採用。アスペクト比がw228hの16:10から16:9となり、解像度も1,680×1,050ピクセルから1,920×1,080ピクセルになった。そのほか、映像出力端子にはミニD-sub15ピン、DVI-D、HDMIの3系統を装備。価格は39,900円。

 なお、今回の秋モデルの発表に合わせて同社では「Windows7 フリーアップグレードキャンペーン」をおこなう。プログラム対象期間内に、対象の機種を購入し窓口から申し込むと「Windows7アップグレードキット」が無償提供される。申込みの受付けは専用サイトでおこなう。

・対象購入期間:2009年6月26日〜2010年1月31日
・申込受付期間:2009年9月下旬〜2010年3月31日
・対象機種:Windows Vista Home Premium、Ultimate、Businessプリインストール2009夏/秋モデル(HP Pavilion Desktop PC、HP TouchSmart PC、HP Pavilion Notebook PC)
《満井》
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