フルディスプレイ/2眼カメラ/強力内蔵スピーカー……MWCの展示に見る「2018年スマホの売れ筋」【MWC 2018】 | RBB TODAY
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フルディスプレイ/2眼カメラ/強力内蔵スピーカー……MWCの展示に見る「2018年スマホの売れ筋」【MWC 2018】

IT・デジタル スマートフォン
サムスンの全画面ディスプレイを引き続き採用したGalaxy S9とS9+
  • サムスンの全画面ディスプレイを引き続き採用したGalaxy S9とS9+
  • LG V30S ThinQも全画面ディスプレイだ
  • ASUSのZenFone 5。トップの切り欠きがiPhone Xとよく似ている
  • フロントカメラの周辺だけ切り欠いたWikoのスマートフォン
  • シャオミもMi MAX2を展示した
  • Galaxy Sシリーズとして初めてデュアルレンズカメラを乗せたGalaxy S9+
  • ZenFone 5 Liteはフロント側もデュアルレンズ
  • ZenFone 5 LiteとZenFone 5(右側)
 2月26日から開幕したIT・モバイルの展示会「MWC 2018」には、これからのスマホの流行を知る上で大事な意味を持つ製品が数多く発表された。その中から注目したいトレンドと製品をピックアップしてみよう。

全画面化が顕著なディスプレイ。上位機はHDR対応も当たり前に



 サムスンのGalaxy S/Noteシリーズの最新機種やLG V30+、そしてアップルのiPhone Xなど日本国内にも峡額縁ベゼルを採用して、フロントパネルからハードウェアキーを省略した“全画面スマホ”が増えている。もはや全画面化のトレンドは大きなうねりになったと言えそうだ。

サムスンの全画面ディスプレイを引き続き採用したGalaxy S9とS9+
サムスンの全画面ディスプレイを引き続き採用したGalaxy S9とS9+


 MWCで発表された注目機の中ではサムスンの「Galaxy S9/S9+」、LGの「V30S ThinQ」、そしてASUSの「ZenFone 5」が全画面デザインを採用する。今年MWCにブースを出した中国のシャオミも既発売のモデルだが「Mi MIX2」を出展していた。

LG V30S ThinQも全画面ディスプレイだ
LG V30S ThinQも全画面ディスプレイだ


 全画面デザインは2~3年前に流行した、ディスプレイだけでなく本体のサイズも大きな“ファブレット”の進化形だ。スマホで楽しむ映像コンテンツのリッチ化と、大容量データ通信をコンシューマーが比較的手軽にかつ安価に利用できるようになったことから、より没入感や視認性の高い大画面を求める声は次第に強さを増してきた。その一方では徐々に片手での操作が難しくなっていた。この課題を解決できる良策としてディスプレイのアスペクト比を縦長にして、ベゼルも狭くしたうえで画面の領域を目一杯使える全画面デザインが生まれた。5.5インチ前後のボディに、6インチ前後の画面を収めきるサイズ感がどうやらベストとして落ち着きそうだ。

シャオミもMi MAX2を展示した
シャオミ Mi MAX2


 画面が大きく高精細化するにつれて、人間の目で見る情景により近い色や明暗差を再現できるHDRの技術にスポットが当たっている。HDR映像エンコード技術と対応するディスプレイデバイスが出そろってきたことで、今後は特にハイエンドモデルを中心に各社のスマホがHDR対応のディスプレイを乗せてきそうだ。反対に一時期は解像度も4K化が進むものと思われたが、どうやらいったん3K前後に落ち着きを見せそうだ。

 iPhone Xは全画面ディスプレイでありながらFace ID機能などを実現する各種センサーと、フロントカメラを配置した上部のノッチ(切り欠き)が“アリ”か“ナシ”かで発売以来議論を呼んできた。ところがMWCでは敢えてこのノッチを採用するスマホが発表されている。

フロントカメラの周辺だけ切り欠いたWikoのスマートフォン
フロントカメラの周辺だけ切り欠いたWikoのスマートフォン


ASUSのZenFone 5。トップの切り欠きがiPhone Xとよく似ている
ASUSのZenFone 5。トップの切り欠きがiPhone Xとよく似ている


 ASUSの新しい「ZenFone 5」はiPhone Xによく似た逆台形の形をしたノッチを採用しているが、発表会では「iPhoe Xよりも左右の幅が小さい」ことを強調していた。フランスのWikoはそれよりもずっと小さいフロントカメラの周囲だけを切り欠いた「View2」を発表している。奇妙なように思えるが、ノッチをいかにオシャレにみせるかという競争が起きていたのだ。サムスンのGalaxy S9/S9+はフロントパネルにある虹彩認証用のセンサーがどこにあるかわからないほど存在を消す方向で、フラットでシームレスな全画面化を実現している。筆者としてはこちらの方が好みだ。
《山本 敦》
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