【HP Mini 1000レポート(Vol.3)】「HP Mini 1000」を使ってみた! | RBB TODAY
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【HP Mini 1000レポート(Vol.3)】「HP Mini 1000」を使ってみた!

IT・デジタル ノートPC
HP Mini 1000
  • HP Mini 1000
  • 本体底面のメモリスロットは簡単に開閉可能
  • 同社の光沢パネル「HPハードコート・クリスタルビュー」を採用した10.2型ワイド液晶
  • フルサイズキーボードの92%の大きさ
  • タッチパッドは左右にクリックボタンを配置
  • 本体左側面
  • 本体右側面
  • Googleドキュメントを利用すればexelやwordファイルの簡易編集が可能
 主な機能をインターネットやメールに絞り価格を抑えたことで、今や“2台目PC”として確固たる地位を築いた感のあるミニノートPC。各メーカーが競って新製品を世に送り出しており、2008年のミニノート市場は加熱の一途を辿り、今も収まることなく続いている。中でも発売後わずか1日で売り切れた人気モデル「HP 2133 Mini-Note PC」で市場を牽引する日本ヒューレット・パッカード(日本HP)。今回は新たにラインアップに加わった「HP Mini 1000」の魅力に迫る。

 HP Mini 1000は、10.2型ワイド液晶ディスプレイを搭載したモデル。HP 2133 Mini-Note PC(以下、HP 2133)ではコンパクトでありながらもデスクトップPCの代替としても使えるフルファンクションを追求していたのに対し、HP Mini 1000は筐体デザインからしてポップな外見とするなど“パーソナル指向”を強化している。その辺りを含め、HP 2133と比較しつつ詳細を見ていきたい。なお、HP Mini 1000はSSD(8GB)モデル、SSD(16GB)+USBメモリー(8GB)モデルなど計3モデルを揃えるが、今回はHDD(60GB)搭載モデルを使用した。

 まず、ハードウェアスペックについてだが、CPUはHP 2133が採用するVIA C7 M ULV(1.6GHz)から、同クロックながら上位シリーズのインテル製Atom N270(1.6GHz)に変更し、基本スペックを強化した。メモリ容量は1GBとなっているが、本体底面にメモリスロットを搭載しており、HP 2133などに比べて比較的簡単にメモリの増設が可能となっている。ネットやメール、文書作成などの利用であれば1GBメモリで問題なく動作するが、さらなる快適性を追求したいと考えるユーザーにとっては、手軽にメモリ増設が出来るのはうれしい仕様だ。ただし、スペックシート上は1GBが最大容量であると記載しているので、動作保証の対象外となる。そのほか、OSはWindows XP Home Edition SP3で、802.11b/gの無線LANやBluetooth、Webカメラを搭載する。

 液晶ディスプレイは、画面解像度が1,024×600ピクセル表示とHP 2133に比べてひと回り低くなったが、画面サイズは10.2型ワイドと、HP 2133の8.9型から大型化した。また、従来モデルと同じく同社の光沢パネル「HPハードコート・クリスタルビュー」を採用し、輝度は11段階で調節可能。最高輝度設定時ではまぶしく感じるほど明るい。

 入力デバイスについては、キーボードはHP 2133と同様、フルサイズキーボードの92%の大きさを実現。フレームの左右ぎりぎりまでを利用して配置し、キーピッチを17.5mmと大きくしたために、普段はデスクトップPCを使用しているユーザーでも違和感なくタイプができるようになっている。タッチパッドは左右にクリックボタンを配置しており、これは好みが分かれるところだろう。

 インターフェースは、本体側面にUSB 2.0×2基、ヘッドホン兼マイク、有線LAN、SDHC対応SD/MMCメディアスロット、および拡張ポートを装備。可能な限り無駄を省いたスリムボディでは、この構成は妥当なところだろう。欲を言えば外部ディスプレイ出力があっても良かったが、それは今後の拡張ポートでの対応を期待しよう。

 ところで、ビジネス用としても活用したいと考えているユーザーにとって、やはりMS Officeが欲しいところだろう。しかし、最新版Officeをインストールするとなると、HDDモデルでは容量60GBと余裕があるため問題はないが、容量の少ないSSDモデルでは、できればインストールを避けて節約したいところだ。比較的容量の少ないOpenOffice.orgなどの代替ソフトを利用するというのも一つの手ではあるが、外出先での簡易閲覧や簡易編集という程度であればGoogleドキュメントを活用したい。Officeをインストールせずともブラウザ上でexelやword、Powerpoint形式のファイルを閲覧できるほか、作成したファイルはいずれもGoogleのサーバ上に保存可能。さらにPDFにも対応し、PDFファイルの閲覧やPDF形式での保存も行える。容量の少ないミニノートでもビジネス用途としての充分な機能が得られるのは嬉しい限りだ。そのほか、Windows Live メッセンジャーやGoogleマップを試してみたが、こちらも問題なく快適に動作。こうした無料のオンラインサービスを上手く利用することで、作業をより効率化するビジネスツールとなり得るだろう。また、同様にオンラインサービスを活用することで、同製品での画像編集だって可能だ。「Picnik」を利用すれば、画像のリサイズやトリミング、露出補正や赤目補正を行える。日本語表示に対応しているほか、ユーザー登録の必要なくすぐに利用できるので、外出中にも写真をアップしたいブロガーにとっても嬉しいサービスだ。

 また、ミニノートPCに求められる性能の重要なひとつが、持ち運びの利便性であろう。同製品の本体重量は1.1kgと、この価格帯のミニノートPCとしては特別に軽いというわけではないものの、モビリティを大きく向上させている要因はなんといっても25.9mmというスリムボディであろう。HP Mini 1000では、電解質に液体を使わないリチウムポリマーバッテリを採用しており、これによって形状が薄く仕上げることに成功した。手に抱えた場合でもセカンドバック程度の感覚で簡単に持ち運ぶことができるので、女性にとっても最適だ。駆動時間はSSDモデルで約3.5時間、HDDモデルで約3.3時間。HP 2133に比べると長時間駆動が可能となっているものの、やはりアダプタは携帯したいところ。そうしたユーザーの期待に応え、アダプタが小型・軽量化されており、本体とあわせても1.3kgを切る重さとなったのは嬉しい。

 デザイン面では、ZEN-designの新デザインとなる、渦をモチーフにした“uzu”を採用。HP 2133がアルミとマグネシウム合金にアルマイト加工を施した金属的な質感のボディを備えていたのに比べると、随分とアーティスティックなイメージのデザインとなった。特に、このほかにスペシャルモデルとして用意されるファッションブランドのVivienne Tam(ヴィヴィアン・タム)とのコラボによる「HP Vivienne Tam Special Edition」では、芍薬をモチーフにした深紅のデザインを採用。ファッションに目の肥えた女性にも納得のモデルとなっている。

 気になる価格は、SSDモデルが49,800円、SSD+USBメモリーモデルとHDDモデルが54,600円。3モデルの相違点がストレージの種類とBluetoothの有無だけという点を鑑みれば、この充実のスペックでありながら最下位モデルで50,000円を切る価格設定は、満足のコストパフォーマンスだと言って良いだろう。
《花》
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