三菱電機、Ku帯 低雑音の高電子移動度トランジスタを発売開始〜衛星通信機器のコストパフォーマンス向上 | RBB TODAY
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三菱電機、Ku帯 低雑音の高電子移動度トランジスタを発売開始〜衛星通信機器のコストパフォーマンス向上

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三菱 Ku帯 低雑音 GaAsHEMT「MGF4935AM」
  • 三菱 Ku帯 低雑音 GaAsHEMT「MGF4935AM」
 三菱電機は26日より、DBS(衛星放送)受信システムやVSAT(超小型衛星通信地球局)受信システムの低雑音増幅器などに用いるフルモールドパッケージのKu帯 低雑音 ガリウム・ヒ素(GaAs)高電子移動度トランジスタ「MGF4935AM」の販売を開始する。高電子移動度トランジスタ(HEMT、High Electron Mobility Transistor)は通常のトランジスタより、低雑音特性に優れているとのこと。

 人工衛星を利用する衛星通信システムに用いられるアンテナには、衛星から送られてきたダウンリンク12GHz/アップリンク14GHz(ギガヘルツ)の周波数帯、Ku帯の電波を1〜2GHz帯近辺の中間周波数に変換して受信機に送出する受信コンバーターが設けられている。HEMTは受信コンバーターの中の低雑音増幅器などに用いられているため、現在その需要が拡大している。

 三菱電機は今回、フルモールドパッケージで低雑音特性を持つHEMTの開発に成功。雑音指数(NF)を、同社従来比で0.05dB向上させ、0.45dBの低雑音特性を実現した。安価なフルモールド品を、高い低雑音特性が求められる増幅器の初段に用いることにより、衛星通信機器などのコストパフォーマンス向上に貢献するとしている。

 今後はフルモールドパッケージ製品の高利得化・低雑音化を進め、低雑音 GaAs HEMTのラインアップ拡充を図っていくとしている。

 サンプル価格は税抜き25円で、月産400万個を見込んでいるとのこと。
《冨岡晶》
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