富士通は21日、盗難や紛失時などのデータセキュリティ対策として、データを自動的に暗号化してディスク上に記録する機能を搭載した320ギガバイト2.5型ハードディスク装置「MHZ2 CJ」シリーズを発表した。5月末より販売を開始する。 毎分7,200回転でシリアルATA 3.0Gbit/sインターフェイスに対応、暗号化方式としてはAdvanced Encryption Standard(AES)256ビットにHDDとして世界で初めて対応した。ソフトウェアによる暗号化とは異なり、鍵情報をPCのメモリ内に持たないため、強固な鍵管理が実現できるとともに、CPUに負荷をかけずに暗号化処理を行うことができるとのこと。 また、HDD内に記録された全データを1秒以下で完全に無効化する「データ瞬間無効化機能」を備えたという。これにより、PC廃却時のデータ消去作業に従来必要であった膨大な時間とコストが不要となり、TCO削減に貢献できるとしている。 価格は個別見積もりで、2008年度でシリーズ合計200万台の販売を目指す。