ソフォスは6日、2007年11月のメールベースおよびWebベースのコンピュータウイルスそれぞれの報告数をまとめた「Webウイルストップ10」「メールウイルストップ10」を発表した。 2007年11月のメールウイルストップ10は以下の通り。11月に配信された悪質な添付ファイルを含むメールは、全メール1,000件中1件(0.1%)だった。1. Troj/Pushdo 29.3%2. W32/Traxg 23.6%3. W32/Netsky 17.8%4. Mal/Dropper 5.4%5. W32/Zafi 5.0%6. W32/Mytob 4.8%7. W32/Flcss 3.3%8. W32/MyDoom 2.9%9. W32/Strati 2.8%10. W32/Bagle 1.0% その他 5.1% 2004年10月に初めて確認された時限式ウイルス「Traxg」が11月に確認されたメールウイルスの約25%を占め、2位に急浮上した。1位は、興味をそそるタイトルでユーザーをだましてメールを開かせて感染させるPushdoで、ブリトニー・スピアーズのヌード映像を詐称したメッセージやアンジェリーナ・ジョリーなどの有名女優やセレブのアダルト画像といった多くの亜種が短期間で発生している。 2007年11月のWebウイルストップ10は以下の通り。11月は新規に検知した感染Webページ数が増加し、1日平均約7,500件となった。1. Mal/Iframe 69.6%2. Mal/ObfJS 11.6%3. Troj/Unif 3.7%4. Troj/Decdec 2.3%5. Troj/Fujif 1.2%6. W32/Feebs 1.0%7= Troj/Unsc 0.7%7= Mal/Packer 0.7%9. Mal/Behav 0.6%10. Mal/FunDF 0.5% その他 8.1% 2007年11月のマルウェアに感染したWebサイトをホスティングしている国のランキングは以下の通り。1. 中国 55.2%2. アメリカ 19.7%3. ロシア 11.4%4. ウクライナ 2.0%5. ドイツ 1.6%6. トルコ 1.4%7. カナダ 0.8%8= イギリス 0.7%8= ポーランド 0.7%10. フランス 0.6% その他 5.9% トップは、半数以上を占める中国でIframeの大規模感染によるものだ。チャートの上位3カ国で全体の85%以上となる結果となっているが、その他ではトルコ、イギリス、ポーランド、フランスの4カ国が初めてチャートインした。