ソニー新型ナブ・ユー:特殊吸盤もセンサーもパワーアップ(その3) | RBB TODAY
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ソニー新型ナブ・ユー:特殊吸盤もセンサーもパワーアップ(その3)

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ルートガイド中の画面:左上に専用車線の情報、左下はVICSビーコンの受信情報
  • ルートガイド中の画面:左上に専用車線の情報、左下はVICSビーコンの受信情報
  • 渋滞情報などあれば案内表示を出すこともできる
  • テスト車搭載の純正カーナビ:FM波のVICS情報は10:08。画面右方向のR246とななめに交差する道路(旧246)は渋滞なしの情報
  • nav-uの画面:光ビーコンのVICSは10:04受信。旧246はR246合流方向で渋滞ありの表示。情報の差はあるが時間にして4分の違いだ
 短期連載3回目は、光ビーコン方式のVICS機能について調べてみよう。テスト車に搭載された純正カーナビ(FM波ビーコン)とどれくらい情報にズレがあるのか(ないのか)を検証してみた。

■光ビーコンの実力

 ナブ・ユーにはじつはワンセグ機能が搭載されていない。ソニーの担当者いわく、ソニーがつくるなら、ワンセグとはいえそれなりの画質や性能を要求されるので、現在のところあえて組み込まなかったとのことだ。あくまでナビとしての機能にこだわったということだろう。その代わりということではないだろうが、VICS情報に光ビーコン方式で対応している。たしかに、ワンセグの現実的な視聴可能エリアを考えると使用シチュエーションは限定されかもしれない。それなら、より実用的なVICSによる渋滞情報のほうがよっぽど必要だという考え方もある。

 現在、FM波によるビーコン対応のポータブルカーナビとしてサンヨーの「ミニゴリラ」が発売されているが、定価は10万以上と、据付型の廉価版カーナビに迫る価格だ。ナブ・ユーもビーコンユニットが別売のため、それなりの金額になってしまうが、使ってしまうとVICS情報のないカーナビをストレスに感じてしまうのも事実だ。目的や予算にあわせて、ぜひ検討したいオプションではある。

 おしむらくは、FM波ではなく光ビーコンという点だろう。郊外や移動範囲が広い人には、ちょっと不満かもしれないが、都市部であればFM波の情報とほとんど同じといってもよいだろう。今回のテスト(国道246号線川崎市内、および横浜市港北ニュータウン周辺)した範囲では、据付型の純正カーナビ(FM波VICS対応)と情報取得時間で10分以上の差がでることはなかった。

■総評

 旧型モデルと今回の新型と両方を使ってみての感想は、まずジャイロセンサーによるナビ精度の高さだ。詳細な地図情報、施設情報とあわせて、地図と道案内という機能だけに限定すれば、据付型カーナビは不要と思えてしまうくらいだ。また、PDA系の汎用OSが搭載され、パソコンのファイルが見られる、インターネットに接続できるといった機能のついたPNDは、GPSの精度がスペック上同じでも処理時間や画面表示が微妙に遅れるので、実走行で違和感を感じることがある。据付型カーナビを使ったことがあり、ポータブルカーナビの動作や機能に違和感を感じていた人は、このジャイロセンサー内蔵のnav-uを使ってみてほしい。きっとPNDの実力を見直すのではないだろうか。

 今回はテストしなかったが、新型はオーディオプレーヤーやビデオプレーヤーとしての機能も持っている。ソニーのメモリースティック経由で音楽や動画を再生することができるのだ。あえて、注文をつけるとしたら、この点だろうか。動画はともかく音声は内蔵スピーカーかイヤフォンになる。携帯プレーヤーとして持ち歩くならこの仕様で十分だが、せっかく車に搭載するなら、カーオーディオに接続したい。現状の仕様では、イヤフォン端子をカーオーディオの外部入力端子に接続するのだが、クレードル経由で配線できるようにしてはどうか。できれば、電源と併用のプラグと専用コードで配線は1本で済むようにしたい。カーオーディオとの接続は、シガライターのプラグ部分にイヤフォン端子があるだけでもよいし、そこからピンプラグなど配線がでていてもよい。
《中尾真二》
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