【CEATEC 2007 Vol.13】クルマのIT化はここまで来たTelematics 2.0——日産自動車 | RBB TODAY

【CEATEC 2007 Vol.13】クルマのIT化はここまで来たTelematics 2.0——日産自動車

 CEATEC2007にて日産自動車は、「テレマティクス2.0 クルマのIT化はここまで来たTelematics 2.0」と題し、自動車の情報化の現在と今後の展望をカーウイングスを例に紹介した。

ブロードバンド その他
カーウイングスサービスの概要
  • カーウイングスサービスの概要
  • カーウイングスサービスの概要
  • RSSによる情報チャンネルの配信
  • ITS系機能の拡大
  • グローバルな市場ニーズの違い
  • デジタルと通信がクルマをインテリジェント化する
  • 車載機におけるインターネットアクセス制限
  • テレマティクスの実現するサービス
 CEATEC JAPAN2007「トレンドセッション オートモーティブセミナー」において2日、日産自動車 プログラム・ダイレクターオフィス カーウイングス担当主管の野辺継男氏が「テレマティクス2.0 クルマのIT化はここまで来たTelematics 2.0」と題し、自動車の情報化の現在と今後の展望をカーウイングスを例に紹介した。

 日産自動車では、新車購入時にメーカーオプションのカーウイングス対応車載機装着車、あるいはディーラーオプションのカーウイングス対応車載機を購入したユーザーを対象に、携帯電話を使ってカーナビゲーションをサポートする「カーウイングス」のサービスを提供している。3年間が無料期間であり、その後は有料となる。中古車を購入した場合も有料サービスとして登録、利用が可能である。

 カーナビの設定を、携帯電話の通話相手であるオペレーターに依頼することができる点が面白い。これにより、オペレーターの遠隔操作で、カーナビに情報が表示されることになる。

 さらには、交通情報や街の情報、メールの受信等もできる。メールは音声読み上げにより、運転しながら利用することも可能だ。また、インターネットサイトを登録し、RSS形式の情報を車内利用に適した形で入手することも可能。Yahoo! Japanとの提携で、情報チャンネルも提供している。

 ITSは、車車間あるいは路車間といった車外との情報交換を志向してきている。しかし、VICSやETCは、専用のインフラ整備が必要な技術であった。そんな中、カーウイングスでは携帯電話を活用したサービスを展開しているわけだが、情報の入手のみならず、安全・安心のためのITSへの展開も始まっている。

 その一例が日産が台湾で成功しているTOBEというシステム/サービスだ。リアルタイム情報、ニュース、天気予報、割引案内、ホテル予約、POI情報(Point of Interest:観光地や各種施設の情報)、道路情報などを提供しているが、成功の大きな要因が盗難車両追跡機能であると分析されている。台湾は、日本の10倍ほど車両の盗難率が高いことが理由である。ITSにも、国ごとの事情に沿った機能が求められる。国別の調査からは、高機能ナビの要求が高い日本は異質であることが伺える。

 野辺氏の話は、これからのITソリューションの高度化と自動車への影響に進む。デジタルと通信が自動車をインテリジェント化していき、それは「4つのC」の融合ということになるという。すなわち、Computer、Communication、Consumer Electoronics、そしてCarだ。自動車ならではの理由による車載機のインターネットアクセス制限を解決しつつ実現するネットワーク化が重要ということになる。

 そして、ネットワーク化されることにより、プローブネットワークが情報を構築するようになり、自ら発信した情報が集合知となって自らに戻ってくるようなサイクルができあがることになる。

 野辺氏は、以前オンラインゲームの開発者だったということで、オンラインゲームとテレマティクスの類似性などにも話は及び、Web2.0になぞらえての「Telematics 2.0」の解説へと続いた。

 インターネットの世界では、CGM(コンシューマージェネレーテッドメディア)やUGM(ユーザージェネレーテッドメディア)が大きな地位を占めるようになってきた。ITSが普及した世界では、自動車が走行するだけで情報が生み出されていく、いわばカー・ジェネレーテッド・メディアが重要な存在になっていくのではないだろうか。
《小林直行》

関連ニュース

特集

page top