インテル、マルチプロセッササーバ向けクアッドコアを発表〜Xeonプロセッサ7300番台 | RBB TODAY
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インテル、マルチプロセッササーバ向けクアッドコアを発表〜Xeonプロセッサ7300番台

エンタープライズ その他
 インテルは5日、マルチプロセッサ(MP)サーバ向けで業界初となるクアッドコア・プロセッサ6製品を発表、出荷を開始した。7300番台シリーズの「X7350」「E7340」「E7330」「E7320」「E7310」「L7345」6製品となる。

 7300番台クアッドコア・プロセッサは、従来のデュアルコア製品に比べ、2倍以上の性能と3倍以上の電力性能を実現。動作周波数が2.93GHzで熱設計電力が130ワットの製品、複数の80ワット製品、また4ソケットのブレードサーバーや高密度のラックマウント型サーバに最適化された1.86GHzで動作する50ワット製品となっている。なおインテル7300チップセットでは、データ・トラフィックを最適化、プロセッサやメモリ、I/O間のデータ移動が強化された。

 インテル Xeonプロセッサ7300番台により、インテル4ウェイ以上のサーバを利用して1つのリソース・プールを構築、さらに仮想マシンのライブ・マイグレーションを自由に行うことができるようになる。将来的には、仮想化ソフトウェアを利用することで、インテル VT FlexMigrationと呼ばれる新しい機能に対応した次世代の45nmプロセスに基づくインテル Xeon プロセッサー搭載システムを、同じリソース・プールに追加することも可能となる見込み。7300番台搭載のサーバでは、従来世代の製品に比べ最大1.67倍という仮想化性能を実現しているとのこと(Virtual Iron 4.0 Softwareを用いたvConsolidateベンチマークでの結果)。

 今回、50ワット(コア当たり12.5ワット)にまで熱設計電力を抑えたプロセッサの提供を同時に開始することで、4ソケットのブレードサーバや高密度ラックマウント型サーバのような電力効率に優れた超高密度な構成が可能となる。

 HPでは、2.40GHzで動作するクアッドコア インテルXeonプロセッサE7340を4基搭載した「HP ProLiant BL680c G5 ブレードサーバ」を用いて、「SAPR Sales and Distribution Benchmark」で3,500SDユーザを達成し、ブレードサーバの世界記録を達成したとしている。

 7300番台を搭載したサーバは、国内では、サン・マイクロシステムズ、デル、日本アイ・ビー・エム、日本電気、日本ヒューレット・パッカード、日立製作所、富士通の各社で、順次製品化される予定。


◆製品ラインアップ
クアッドコア インテルXeonプロセッサX7350(269,000円)
動作周波数:2.93GHz、1066MHzシステム・ バス、 8MB L2 キャッシュ搭載、130W TDP

クアッドコア インテルXeonプロセッサE7340(231,000円)
動作周波数:2.40GHz、1066MHzシステム・ バス、 8MB L2 キャッシュ搭載、80W TDP

クアッドコア インテルXeonプロセッサE7330(163,000円)
動作周波数:2.40GHz、1066MHzシステム・ バス、 6MB L2 キャッシュ搭載、80W TDP

クアッドコア インテルXeonプロセッサE7320(137,000円)
動作周波数:2.13GHz、1066MHzシステム・ バス、 4MB L2 キャッシュ搭載、80W TDP

クアッドコア インテルXeonプロセッサE7310(100,000円)
動作周波数:1.60GHz、1066MHzシステム・ バス、4MB L2 キャッシュ搭載、80W TDP

クアッドコア インテルXeonプロセッサL7345(269,000円)
動作周波数:1.86GHz、1066MHzシステム・ バス、 8MB L2 キャッシュ搭載、50W TDP
《冨岡晶》
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