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Google.org、太陽光発電のハイブリッドカーを開発するプロジェクトに着手

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 米・Googleは18日(米国時間)、同社の慈善プログラム「Google.org」が太陽光発電で駆動する自動車を開発する新プロジェクト「RechargeIT.org」に着手したと発表した。

 この発表は、同社公式ブログ「The Official Google Blog」上において、Google.orgディレクターのDan Reicher氏による「クリーンなエネルギーに関する更新(原題:A clean enegy update)」と題されたエントリで明らかにされたものだ。「プラグインハイブリッズ(Plug-in hybrid electric vehicle)」と名付けられたこの車は、ガソリン1ガロンあたり70〜100マイル(1リットルあたり30〜42km)を走行可能で、一般的な車の約4倍もの燃費の良さを実現している。さらに、余剰電力は電力会社に売ることも可能だとしている。

 エントリ内では、米国ではCO2などの地球温暖化ガスの総排出量の約3分の1が乗り物から排出され、さらにそのうちの60%以上を個人所有の乗り物から排出されるガスが占めていると指摘されている。同社では、プラグインハイブリッズとVehicle-to-Grids(V2G:系統連系自動車)技術を普及させることで石油資源への依存を低め、消費者にさらなる代替クリーンエネルギーの選択肢を呈示することがRechargeIT.orgプロジェクトの最終目標としている。

 プラグインハイブリッズの開発は、同社エンジニアと加・Hymotion、およびその親会社となる米・A123 Systemsで進められ、その基本的な構造は一般的なハイブリッドカーに外部接続端子と追加バッテリを取り付けることにより、ガソリン、またはバイオ燃料を使いつつも電力でも駆動するように改造したものだ。同社では、ほとんどの米国人の1日あたりの総走行距離は35マイル以下なのでガソリンは予備燃料としてだけ使われ、ほとんどの場合は電力で走行すると予想している。

 今回のプロジェクトにより、同社はPacific Gas and Electricから100万ドルの資金提供を受け、さらには1,000万ドルの資金提供に向けてのプロポーザル(RFP)を開始した。さらに、昨年10月に設置した太陽光発電パネルからのマウンテンビューにある同社のカリフォルニア州本社への給電が始まったことも明らかにされた。カリフォルニア州の一般家庭1,000軒分に相当する1.6メガワットの発電能力を持つ同太陽光発電パネルは、本社への電力供給のほかに、駐車場に設置されたプラグインハイブリッズへの充電場への給電も行う。
《富永ジュン》
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