【REMIX Tokyo 2006 Vol.2】Vistaへの標準搭載でだれでもガジェットを使う時代に | RBB TODAY

【REMIX Tokyo 2006 Vol.2】Vistaへの標準搭載でだれでもガジェットを使う時代に

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 26日に開催されたREMIX Tokyoのプラットフォームトラックでは、マイクロソフトオンラインサービス事業部プロダクトマネージメントグループの安藤浩二氏による「Windows LiveとVista『ガジェット』がもたらす新しいサービス機会の提供」というセッションが行われた。

 セッションの冒頭では、安藤氏による現状の総括と今後の動向が示され、テクノロジーの進化とともに、デスクトップとWebは「パーソナライズ化のためのプラットフォームとしての役割を担う」ようになり、同時に「『ローカルとインターネット』を意識することもなくなっていく」という話が出た。そして、これからはインターネットで提供される各種のサービスが、「デスクトップやWebブラウザのガジェット(JavaScriptベースのミニアプリケーション)を介してユーザに提供されることになっていく」との見方が示された。

 このあと、神奈川工科大学情報学部情報メディア学科非常勤講師の橋本直之氏から、ガジェットの歴史、Windowsサイドバーガジェットの解説、今後の未来予測が語られた。「作るのが簡単」「作るのが楽しい」「見た目重視」「みんなでマッシュアップ」というガジェットの特徴を述べたあとに、「Google DesktopやYahoo! Widgetと違って、Windows Vistaには標準でサイドバーが搭載されるため、誰もがガジェットを使う時代が来るのではないか?」と指摘。また、「“萌えガジェット”が必ず登場する」という予測に場内は笑いの渦に包まれた。

 サイドバーガジェットを概観した後には、安藤氏とDanny Choo氏によるWindows Liveガジェットの解説が行われた。Liveガジェットの開発には無償で提供されている「Visual Web Developer 2005 Express Edition」を使用できることから、その開発の敷居は低くなると思われる。また、「Microsoft Ajax Library」(旧称「Atlasフレームワーク」)を使用したLiveガジェット開発の概要についての解説もあった(ただし、Ajax Library BetaにはLiveガジェット作成用のコントロールはまだ含まれていないため、Atlasベースでのデモとなった)。Visual Basicでのフォーム開発と同様な手順で簡単にガジェットを開発できるのは、お気楽にプログラミングをしてみたいという人にはうれしいことかもしれない。

 現状、Liveガジェットとサイドバーガジェットには相互運用性がない(Liveガジェットをサイドバーに置いたり、その逆をすることができない)のだが、将来的にはシームレスにガジェットを移動できるようになる予定である。

 ガジェットのビジネスモデルについては広告収入モデルとなる。つまり、ガジェットに広告を表示するためのスペースを作成すれば、そこに広告が表示され、その収入をマイクロソフトとデベロッパーがシェアするというもの。ただし、これを現実的なものとするにはユーザ数の増加が必須である。そして、ユーザー数を増やすには、優良なガジェットが数多く生まれることが必要不可欠である。ちょっと何かを作ってみたいという欲求に応えてくれる開発の敷居の低さと、Windows Vistaに標準でインストールされるガジェット実行環境という2つの要素がガジェット数の増加に貢献することが期待される。

 なお、このセッションは2006年9月に横浜で開催されたTech・Ed 2006 YokohamaでのBoFセッションに最新の内容を加えたものだったが、前回のBoFよりも参加者数が大幅に増えた。参加者の層が異なるであろうことから、単純に比較できるわけではないが、ガジェットへの追い風が吹いてきたのかもしれない。
《川崎晋二》

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