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オンライン広告市場参入に自信を見せるマイクロソフトのLive戦略

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マイクロソフトは、9月13日、2日前に「Live Search」および「Live.com」(日本ではLive.jp)が米国で発表されたことを受け、Webプラットホーム「Windows Live」のサービス、および同社のLive戦略についてのプレス説明会を開催した。
  • マイクロソフトは、9月13日、2日前に「Live Search」および「Live.com」(日本ではLive.jp)が米国で発表されたことを受け、Webプラットホーム「Windows Live」のサービス、および同社のLive戦略についてのプレス説明会を開催した。
  • 時計のガジェットを追加したWindow Live画面
  • マクロを使って対象サイトを絞り込んだ状態のLiveサーチ画面(デモ時は英語のみ)
 マイクロソフトは、9月13日、2日前に「Live Search」および「Live.com」(日本ではLive.jp)が米国で発表されたことを受け、Webプラットホーム「Windows Live」のサービス、および同社のLive戦略についてのプレス説明会を開催した。

 これまでマイクロソフトは、PC上ではソフトウェアを、インターネット上ではポータルや検索サービスをそれぞれ別々に提供してきたが、Live戦略はこの2つを融合した、全社的な事業となる。Live製品群としては「Windows Live」のほかにも、「Office Live」「XBOX Live」などが提供され、これらすべてに「adCenter」から広告を配信、オンライン広告市場に本格参入する。

 Windows Liveで形成する新たなマイクロソフトのエコシステムには、パートナーのほかに第3者のディベロッパーも存在する。Webプラットフォームをオープンにし、第3者のディベロッパーの参加を活性化することで、ユーザーは多種多様なサービスから自分が望むものを選択して使うことができるようになる。この膨大なログ情報を、世界最大級のユーザー数を獲得しているPassport Networkのアカウント情報と組み合わせれば、「競合他社よりも精度の高いターゲティングが可能になるだろう」と塚本氏は述べ、魅力的な広告インフラの提供に自信を見せた。

 Windows Liveは設定を自由にカスタマイズしたりサービスを選択できたりする「User in Control」の思想に基づいて設計されている。これは、インターネットを使いこなしているユーザー(インターネットオプティマイザー)のポータルとなることが狙い。マイクロソフトにはすでに「MSN」というポータルがあるが、MSNはどちらかと言うと情報の取得やサービス利用に受身のユーザーをターゲットとしてサービスを継続する。したがって、2つの異なるエントリポイントを用意し、幅広くユーザーを獲得したい構えである。

 これまでPC、企業内LAN、インターネットで世界もツールも異なっていたが、Windows Liveからボタン1つで欲しい情報を的確に検索できる。また、多くの人が複数のメールアドレスを持つ時代、コンタクト情報を一元管理してシームレスにコミュニケーションできる。そして、情報検索やコミュニケーションを安心して行える。こうしたサービスを、インターネット上でのみならず、PC、さらにはモバイルも含めて提供できる点が、マイクロソフトの優位性となる。

 説明会ではまた、Windows Liveプロダクトマネージメントグループ ディレクターの淺川秀治氏によるデモが行われ、Windows Liveのパーソナライズ、Liveサーチ、Liveメール、Liveメッセンジャー、Live OneCareの機能が紹介された。

 「Widows Live」は、ドラッグ&ドロップで簡単にコンテンツをパーソナライズでき、RSSフィードのほかにも、Liveメールの受信トレイや、「Windows Live Gallery」サイトで提供されているガジェットなどを追加できる。ディベロッパー向けのガジェットSDKはすでに8月24日から無償で公開されており、コンテストを開催するなどして盛り上がていくとのことであった。

 「Liveサーチ」は、ある特定の分野のサイト群だけを検索対象にできるマクロを使って、ノイズの少ない検索結果を提供する。マイクロソフトがあらかじめ用意したマクロ以外にも、「Windows Live Gallery」サイトで他のユーザーが公開したマクロを自由に使える。なお、9月15日よりLiveサーチとMSNサーチのエンジンが完全に統合化され、引き続きインデックス拡大や精度の向上が図られるとのこと。

 「Liveメール」はMSN Hotmailを全面的に改良したWebメールで、フィッシング対策としてセキュリティが強化されたほか、受信トレイ画面からページを切り替えなくてもメールが読めたり、ドラッグ&ドロップでメッセージをフォルダ移動できたりする。

 「Liveメッセンジャー」もまたMSNメッセンジャーの進化形。新たに「共有フォルダ」機能を使ったP-to-P方式のファイル交換が可能になる。

 「Live OneCare」は、日本では現時点で無償版「PC セーフティ」のみだが、PC内のウイルス検知&駆除、不要ファイルの削除、ハードディスクの最適化、の3種類のスキャンサービスが提供されている。将来的には常駐型でフル機能の有償版も提供される。
《柏木由美子》
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