日立、HDD型カーナビの地図データ更新後の検索速度低下を防止する技術を開発 | RBB TODAY
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日立、HDD型カーナビの地図データ更新後の検索速度低下を防止する技術を開発

IT・デジタル その他
 日立は、ハードディスク内蔵のカーナビや携帯端末などで地図データの更新を行ってもデータの検索速度を低下させない、組み込みシステム向け知的データベース管理技術を開発した。

 従来のシステムでは、ハードディスク上の任意の空きスペースに新しい地図データが格納されるため、関連性のあるデータの格納場所が離れてしまい、地図データを更新すればするほどデータの読み出しに時間がかかっていた。しかし、新技術ではデータに識別情報(ID)を付与して、あらかじめそれぞれの領域に更新データ用の空きスペースを設け、関連するデータ同士をハードディスク上の近い領域に格納することで、データの更新を行っても検索速度を維持できる。新技術を利用した場合、3年間分のデータを更新したあとの検索所要時間が従来システムの約3分の1まで短縮できる。

 日立は、3月から出荷を開始した同社の組込型データベース「Entier」と新技術を組み合わせることで、地図データのほかに楽曲や写真、画像データといったデータの随時更新が必要とされる分野において使い勝手の良いデータベース管理システムを提供できるとしている。
《富永ジュン》
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