世界先行発売 企業向けブログプラットフォーム −Movable Type Enterpriseの詳細 | RBB TODAY
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世界先行発売 企業向けブログプラットフォーム −Movable Type Enterpriseの詳細

エンタープライズ その他
Movable Type Enterprise Version 1.0のパッケージ
  • Movable Type Enterprise Version 1.0のパッケージ
  • MTEのログイン画面。通常のMT3.2と同じ画面だが、左上のロゴに「Enterprise」の文字が入る
  • ユーザー(投稿者)の管理画面
  • csvファイルによる一括更新のデモ
  • 実際のブログの利用例
 2月28日、シックス・アパート株式会社が米国シックス・アパートの創業者であるミナ・トロットらを招いて、新しいMovable Typeの発表を行なった。これは、拡大するMovable Typeの企業導入をサポートするために開発された。販売は3月10日から開始される予定だ。

 Movable Type Enterprise(MTE)は、昨年秋にアップデートされたMovable Type 3.2をベースに導入企業からのニーズに応える形で、ページ制作コストの削減、Oracle 10g対応、LDAPサポートなどの機能が拡張、追加されている。

 Movable Typeから接続可能なデータベースは、これまでMySQLやPostgreSQLなどがあったが、今回商用DBMSとしてOracle 10gが使えるようになった。また、企業ユースを考え、ユーザー管理の一部にバッチ機能が追加された。例えば、新規ユーザー(投稿者)の登録が、csvファイルでまとめてできるようになっている。そして、それらのアカウントは、企業内の既存システムと整合させるためLDAPに対応している。つまり、LDAPを導入している企業なら、データベースのアカウントや業務システムのアカウント、Movable Typeのアカウントの認証などを統合管理できることになる。

 運用としては、各社員が投稿者となってそれぞれのブログを管理する形態が考えられるが、このとき重要なのが「ブログポータル機能」だ。社員のブログページを統合的に表示するポータルページのテンプレートが新たに追加されて、このページが各部署、各社員のブログのポータルサイトとして機能する。そのために拡張されたMTEntriesタグの属性を利用する。更新通知には、これまでどおりRSS配信のほか、メールでの通知機能も強化されている。

 MTEの販売方法や価格だが、企業向けのMTEはパッケージ販売が基本となる。価格は、1ユーザー・1サーバーのライセンスパック(初年度メンテナンス込み)で500,000円(消費税別)である。2年目からのメンテナンスは、年間150,000円となっている。追加ユーザーのライセンスパックはMT3.2、MTE共通となっており、新たに500ユーザー、1,000ユーザーの追加ライセンスパックが導入された。価格はそれぞれ、1,250,000円、2,000,000円(ともに消費税別)だ。

 さて、このMTEだが、実際どのような応用が可能なのだろうか。グループウェアやCMSに対するブログのメリットは、非定型の情報の管理や共有方法が優れている点だろう。また、情報の管理、表示方法も柔軟性・拡張性が高い。そのため、MTEをイントラネットなどで運用すると、各社員が文字通りブログ感覚で、連絡事項、情報、アイデアなどを蓄積し、必要なものをきめ細かく公開できる。また、コメントやトラックバックなどコミュニケーション機能により、蓄積された情報を精査、拡張していき、付加価値を高めていくこともできる。既存のグループウェアがあまりうまく機能していない企業やナレッジベースを構築したい企業などは、新しいコミュニティツールとして導入するとよいだろう。
《中尾真二》
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