ソフトバンクBBは、出張設置サポートサービス「はじめてYahoo! BB」において、顧客情報が業務外に利用されていたことを明らかにした。業務委託先であるスリープロのエージェントが、個人で営業しているサポートサービスのダイレクトメールの郵送に利用した。 業務外に利用された情報は、大阪府内にて出張サポートサービスが完了したユーザ。最大で198件、期間は2004年2月から2005年4月までとみられる。 ソフトバンクBBは、「業務委託先、および登録エージェントとは、個人情報の厳格な取り扱いを定めた誓約書を交わしておりましたが、このような事態に至ったことはまことに遺憾でございます」とコメントを発表している。さらに、スリープロへの業務委託を停止するとともに、契約を解除。スリープロと該当するエージェントに対して、損害賠償請求訴訟の提起を検討中しているという。 同社では、今後の対応と再発防止策として(1)ダイレクトメールが送られた可能性があるユーザにお詫びの書面を郵送する(2)同業務委託先の登録エージェントすべてと再度個人情報の厳格な取り扱いを定めた誓約書を交わす(3)同業務委託先の登録エージェントおよび業務委託先より、業務完了後の個人情報破棄証明書を提出させる(4)登録エージェントの審査・選定基準を策定し、基準をクリアした登録エージェントにのみ業務を発注するの4点をあげている。 なおスリープロでは、「この度は、お客様ならびに関係者の皆様に大変ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申しあげるとともに、本件の事態を真摯に受け止め、信頼回復と再発防止に取り組んでまいります」とコメントを発表している。