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ライブドアが狙うのは放送局が保有するWebサイトのポータル化

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 ライブドアがニッポン放送の株式を取得したのは、放送局が保有するWebサイトをポータル化し、シナジー効果を得るのが目的だ。会見したライブドアの代表取締役社長兼CEOの堀江貴文氏が明らかにした。
  •  ライブドアがニッポン放送の株式を取得したのは、放送局が保有するWebサイトをポータル化し、シナジー効果を得るのが目的だ。会見したライブドアの代表取締役社長兼CEOの堀江貴文氏が明らかにした。
 ライブドアがニッポン放送の株式を取得したのは、放送局が保有するWebサイトをポータル化し、シナジー効果を得るのが目的だ。会見したライブドアの代表取締役社長兼CEOの堀江貴文氏が明らかにした。

 「実質的にフジサンケイグループの中核企業はニッポン放送。フジサンケイグループとのシナジー効果を目指す」というのが株式を取得した目的だ。フジサンケイグループには、フジテレビジョン(フジテレビ)をはじめとして、産経新聞、ポニーキャニオンなどがあげられる。

 シナジー効果だが、具体的には放送局が保有するWebサイトのポータル化があげられる。「ニッポン放送のWebサイトでは、ニッポン放送の情報しか見られない。これは、機会損失。フル活用していない」と指摘する。

 このポータル化により得られるのは、収入の多角化だ。「今の放送局は、広告料収入に頼っている。ナンバーワンのメディアだからだからいまは広告料があるが、5年後にその広告はどうなるのか分からない。次の収入源を探すときにあるだろう」とする。「圧倒的な集客力」を持つ放送局のWebサイトでも、ポータルサイトのようにIDを発行しさまざまなサービスを提供、収入を得るという考えだ。

 しかし、課題もある。ニッポン放送はフジテレビの22.51%の株式を保有する一方で、フジテレビはニッポン放送の12.39%の株式を保有するという、ねじれた関係がある。これを解消するため、フジテレビはニッポン放送を子会社にするため公開買い付けを進めていたところで、ライブドアによるニッポン放送株の取得はこれを阻害する事になる。しかし「ラジオやテレビの経営にもいい影響を与えるだろう」として、賛同を得られる自信を見せた。

 なお株式取得だが、ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債にて調達した資金で行われた。これは、「今朝7時からの取締役会で資金調達を決議した」というほど急なものだ。さらに、今回の株式取得は時間外の市場取引によって行われたため、取締役会が行われた朝7時から市場が開く9時までに、決議と資金調達と株式取得を行ったという、非常にあわただしいものだ。なお今回の資金調達は800億円。このうち、ニッポン放送の株式取得には約700億円が投資された。
《安達崇徳》
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