南部徳洲会病院、IC記録作成など月間約4,000件の業務で「ユビー生成AI」の音声要約機能を活用し、月約200時間の業務時間を創出 - PR TIMES|RBB TODAY
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南部徳洲会病院、IC記録作成など月間約4,000件の業務で「ユビー生成AI」の音声要約機能を活用し、月約200時間の業務時間を創出

医師・看護師・リハビリからケアマネージャーなど多職種で月間6,000件以上の業務に利用、業務負担軽減と患者情報の充実による医療の質向上を実現

 Ubie株式会社(本社:東京都中央区、共同代表取締役:阿部吉倫・久保恒太、以下「Ubie」)は、医療法人徳洲会 南部徳洲会病院(所在地:沖縄県島尻郡、院長:服部真己、以下「南部徳洲会病院」)において、「ユビー生成AI」の音声要約機能を活用し、外来診察内容のSOAP形式での記載や、病状説明のIC記録など月間約4,000件以上の業務から月約200時間(年間約2,400時間)の業務時間を創出したことを明らかにしました。これは音声要約が必要な業務全体の約7割に相当します。また、院内全体の「ユビー生成AI」活用は月間6,000件以上にのぼり、これにより患者情報が充実し、多職種連携の強化にも貢献。医療従事者の業務負担を大幅に削減し、患者さんと向き合う時間を創出することで、働き方改革と医療の質向上の両立を実現しています。



■取り組み背景と導入目的
日本最大の民間医療法人グループである徳洲会グループに属する南部徳洲会病院は、地域医療の中核を担い、24時間365日体制で医療を提供しています。同院が位置する沖縄県南部地域では高齢化が進行し、入院患者数が増加。特に総合診療科では、複雑な症状を持つ高齢の患者さんが増え、診療における情報整理や記録の重要性が一層高まっていました。このような状況下で、同院は「働き方改革による生産性向上」と、「患者さん一人ひとりと向き合う時間の創出による満足度向上」という、二つの重要なテーマの両立を目指していました。また、質の高い多職種連携には詳細な医療記録が不可欠ですが、多忙な業務の中で十分な記録時間を確保することが難しく、結果として看護師が情報収集に時間を要するなど、医療従事者が専門性の高いケアに集中する時間をいかに創出するかが求められていました。

こうした背景から、同院では医療の質を維持・向上させながら、医療従事者がより専門性の高い業務に集中できる環境を整備することを目指し、生成AIによる業務効率化の検討を開始しました。既に「ユビーAI問診」の導入でDXによる業務改善効果を実感していたことから、院内のさらなる変革を加速させるため、「ユビー生成AI」の全職員へのアカウント配布による本格導入へと至りました。
■具体的な活用事例と成果
「ユビー生成AI」はプロンプトのカスタマイズや、音声認識と文章生成を組み合わせることができるなど、院内の様々なケースに合わせて利用ができる点が特徴です。南部徳洲会病院では、看護師、メディカルクラーク、医師、リハビリテーションスタッフなどを中心に全職種で「ユビー生成AI」を活用。基本プロンプトテンプレートの配布と各部署でのカスタマイズにより自律的な活用改善サイクルを確立し、月間利用件数は6,000件にものぼります。

医師
・IC記録の音声入力活用
・デイリーチャート
・救急診察記録、入院初期アセスメント作成
・紹介状作成
・回診記録
・研修医指導業務

看護師
・退院看護サマリー作成
・救急外来問診
・患者リスト作成
・多職種カンファレンス記録
・情報収集業務
・申し送り記録

メディカルクラーク
・医師の代行記録作成
・外来記録、入院患者日々記録のデイリーチャート作成
・診断書作成支援
・問診業務の現場活用

その他職種
・委員会議事録など
・リハビリサマリー作成
・ケアプラン立案支援、担当者会議録まとめ

これらの自律的な活用により、病院全体の働き方改革と医療の質向上において、大きな成果が生まれています。
IC記録作成など音声要約が効果を発揮する業務(月間約5,800件)では、その約7割にあたる約4,000件でAIが活用され、月約200時間(年間約2,400時間)の業務時間を創出しました。
また、一部病棟では看護師の勤務開始前の患者情報の収集に、音声認識・文章生成AIとRPAを統合活用することで、院内の患者情報収集からスプレッドシートへの転記までを自動化。これにより従来は最大1時間かかっていた「前残業」が1看護師あたり30分未満に短縮され、1病棟(看護師30名)全体で月450時間(年間5,400時間)の業務時間削減につながっていることが試算されています。



こうした時間創出は、医療の質の向上にも直結しています。例えば患者情報不足による多職種間での情報共有が困難な状況も、各職種による記録内容が充実したことで大きく改善。カンファレンスでの適切な情報共有体制が確立され、医療従事者が本来注力すべき患者ケアにより多くの時間を充てることが可能になりました。さらに医師による研修医指導では、研修医が作成したカルテ記録を「ユビー生成AI」が分析し、良い点・改善点を具体的にフィードバックする教育体制を構築。これにより、記録が効率的になるだけでなく、AIによる客観的なチェックで品質も担保され、研修医自身が記載内容を改善したり、見落としを防いだりする効果にも繋がっています。
■ 今後の展開
南部徳洲会病院ではさらなる活用拡大を推進しています。今後は音声認識・文章生成AIとRPAによる患者情報収集の仕組みを、1病棟だけでなく他の6病棟を含む全240名の看護師へ展開していく予定で、さらなる成果が期待されています。
これに加え、各部署においてそれぞれの特性に応じたプロンプトのさらなるカスタマイズを進め、より高度な業務最適化を実現していく方針です。また、スマートフォン連携による音声入力機能の現場活用を推進し、現場での利便性向上を図る予定です。さらに、電子カルテとのシームレスな連携強化により、コピー&ペーストの手間解消とインシデントリスク軽減を実現予定です。これらの取り組みを通じて、医療現場の働き方改革をさらに推進し、さらなる患者ケアの質向上と医療従事者の労働環境改善を目指します。
■ 医療法人徳洲会 南部徳洲会病院 院長 服部 真己様
医師にとって最大のストレスであったカルテ記載業務を効率化し、「カルテの前にいる時間をなくそう」という方針のもと、カンファレンスや患者さんとの向き合いにより多くの時間を充てることが可能になりました。今後はカルテ記載での残業が存在せず、全職員が患者ケアに集中できる環境を実現していきます。近い将来、AI活用により事務作業が限りなくゼロになり、さらに、院内データを統合的に活用できる基盤を整え、業務自動化を推進。将来的には、医師の役割は患者ケアと様々なAIを統括・設計することになると想定しており、ユビーにもそうした統合的なプラットフォームとしての期待を寄せています。
■ 医療法人徳洲会 南部徳洲会病院 総合診療科医長 今村 恵様
総合診療科では高齢者患者が多く、問診中に記録を取ることで患者さんの顔を見ることができず、顔を見ると重要なことを書き忘れるというジレンマがありました。生成AIにより、患者さんに集中しながら正確な記録を残すことが可能になりました。研修医教育では、AIが記録内容を分析し改善点をフィードバックすることで、従来は時間制約で指導できなかった細かな技術指導が実現し、教育の質を飛躍的に向上させています。情報の見落とし防止効果もあり、より包括的な患者ケアが可能になりました。本質的な業務に向き合える時間が確実に増加していると実感しており、うまく活用すれば24時間365日の研修医・秘書がいるようなものだと感じています。
■ 医療法人徳洲会 南部徳洲会病院 品質管理室 稲福 卓徳様
「RPA→生成AI→RPA」の統合フローを構築し、看護師が行っている出勤前の患者関連情報の収集・整理・転記まで一連の流れを自動化することで、前残業業務を大幅に効率化し、看護師がより患者ケアに専念できる環境を実現しています。現在は4階北病棟においてパイロット的に運用を進めており、今後は全病棟への展開を予定しています。この取り組みにより従来は手動で行っていた患者関連情報の収集・整理・転記が自動化されることで、看護師の身体的負担および業務負荷の軽減が見込まれています。結果として、前残業の削減とともに、看護師が本来注力すべき患者ケアにより多くの時間を充てられる体制の構築を目指しています。今後は院内データの統合的活用を進めることで、さらなる情報整理の効率化と業務自動化を図り、医療従事者が本来業務に集中できる環境づくりを推進していきます。
■ 医療法人徳洲会 南部徳洲会病院 病棟師長 小松 ちひろ様
導入当初は生成AIの活用に対する不安もありましたが、実際に使用してみると業務効率化の可能性を実感し、現在では様々な業務で活用しています。特に大きな変化は医師記録が、メディカルクラークによる活用により充実し、多職種で患者さんの情報を適切に共有できるようになったことです。私がプロンプトテンプレートを作成し各部署に配布することで、現場のスタッフが自分たちの業務特性に合わせて改良を重ねています。記録業務の効率化により創出された時間を、本来の業務である患者さんとの向き合いに充てることができており、医療従事者が目指すべき働き方を実現できていると感じています。



【医療機関向け「ユビーメディカルナビ」について】
「ユビーメディカルナビ」は診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージです。問診業務効率化を図る「ユビーAI問診」や、認知向上をサポートする「ユビーリンク」などを提供しています。「ユビーAI問診」は紙の問診票のかわりにスマートフォンやタブレットを活用した、医療機関の業務効率化を支える問診サービスです。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することで、電子カルテ記載に伴う事務作業が大幅に削減されます。結果として、より患者さんに向き合う時間が増え、診察等の医師にしかできない業務により集中していただけるようになります。2024年10月時点で、病院・クリニック合わせて全国47都道府県・1,800以上の医療機関で導入されています。第三回日本サービス大賞で「厚生労働大臣賞」と「審査員特別賞」を受賞しました。2024年5月からは、複数の生成AIを活用し、病院内のさまざまな業務効率化を支援する「ユビー生成AI」を開始しています。2024年12月に「生成AI大賞2024」にて特別賞と優秀賞を受賞しました。
ユビーメディカルナビ:https://intro.dr-ubie.com/
ユビー生成AI:https://intro.dr-ubie.com/hospitals/generativeai_lp

【Ubie株式会社が提供するサービス一覧】
▽生活者向け 症状検索エンジン「ユビー」
日本版:https://ubie.app/
US版:https://ubiehealth.com
▽医療機関向け「ユビーメディカルナビ」
https://intro.dr-ubie.com/
▽医療機関向け「ユビー生成AI」
https://intro.dr-ubie.com/hospitals/generativeai_lp
▽製薬企業向け「ユビー for Pharma」
https://ph-ubie.com/

【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、症状から適切な医療へと案内する「ユビー」と、診療の質向上を支援する医療機関向けサービスパッケージ「ユビ―メディカルナビ」等を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。
所在地  :〒103-0023 東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
設立   :2017年5月
代表者  :共同代表取締役 医師 阿部 吉倫・共同代表取締役 久保 恒太
URL   :https://ubie.life

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