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「本当に狂った物語だ」…小栗旬&蒼井優の『ガス人間』が非英語ショー世界7位に 韓国でも静かに刺さるワケ

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「本当に狂った物語だ」…小栗旬&蒼井優の『ガス人間』が非英語ショー世界7位に 韓国でも静かに刺さるワケ
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Netflixの日本オリジナルシリーズ『ガス人間』が、韓国でも静かな反応を集めている。

韓国メディアのレビューや解説記事は多くはないが、Netflix非英語ショー部門で世界7位に入り、韓国メディアも作品の完成度や日韓共同制作としての意味に注目している。

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7月8日、Netflix公式サイト「Tudum」が公開した週間トップ10によると、『ガス人間』が6月29日から7月5日までの集計で視聴数200万を記録し、非英語ショー部門7位に入った。

同作は、1960年公開の特撮映画『ガス人間第一号』を原作とする8部作シリーズ。自らの身体をガスに変化させて犯行を重ねる謎の存在「ガス人間」と、その正体を追う人々の物語だ。

日本では、東宝のクラシック特撮を現代的にどう再解釈したかに目が向きやすい。一方、韓国でこの作品が興味深く受け止められている理由は、そこに『新感染 ファイナル・エクスプレス』『地獄が呼んでいる』『寄生獣-ザ・グレイ-』などで知られるヨン・サンホ監督の作家性が濃く刻まれているからだ。

「韓国的な物語と日本のジャンル演出が結合」

ヨン・サンホ監督
(写真提供=OSEN)ヨン・サンホ監督

ヨン・サンホ監督は本作で総括プロデューサーと脚本を担当。共同脚本にはリュ・ヨンジェ、演出には『ガンニバル』『さがす』などで知られる片山慎三監督が名を連ねた。

韓国の制作会社WOWPOINTと日本の東宝が共同で企画・制作した、日韓合作型のNetflixシリーズでもある。

韓国メディア『ize』は、同作を「極めてヨン・サンホらしい日本ドラマ」と評した。さらに「韓国的な物語と日本のジャンル演出が自然に結合した独特なドラマ」とし、単なる日本特撮の復活ではなく、日韓の作家性が混ざり合った作品として捉えている。

同レビューは、作品について「ヨン・サンホ特有の社会批判と群像劇が加わり、日本ジャンル物の質感がまとわりついた」と分析している。つまり、ガスに変身する怪人を描くSFスリラーでありながら、その奥には国家権力、社会システム、被害者と加害者の構造が重ねられているという読みだ。

実際、『ガス人間』は序盤こそ、殺人予告と不可解な犯行を追うミステリーとして始まるが、岡本賢治(小栗旬)、甲野涼子(蒼井優)、そしてガス人間の過去が少しずつ明らかになるにつれ、物語は単なる怪人ものから、社会の犠牲になった人間たちの悲劇へと広がっていく。

『ガス人間』
(画像提供=Netflix)『ガス人間』

『ize』はこの点についても、原作のガス人間が個人的動機で罪を犯したのに対し、ドラマ版は「犯罪の理由がより複雑に描かれ、原作よりもさらに悲劇的だ」と指摘している。

韓国の視聴者の反応も、そうした重さに反応しているものが目立つ。

ネット上では、「本当に狂った物語」「内容自体がネタバレなので言えない。ただ感じるしかない」「キャラクターそれぞれの事情を知ると泣くしかない」といった感想が見られる。

刺激的な設定以上に、人物たちの感情線に引き込まれた視聴者が少なくないようだ。

小栗旬と蒼井優への反応も

特に反応が多いのが、岡本賢治と甲野涼子の関係性だ。

ある視聴者は、同作について「よく知っているヨン・サンホの味に、日本ドラマ特有の陰鬱な匂いが混ざった感じ」と表現しつつ、序盤はやや展開が遅いものの、4話後半から一気に没入したと感想を残していた。また別の視聴者は、賢治と涼子のある場面に触れながら、「愛とは何なのか」と涙したと書いている。

小栗旬と蒼井優への反応も大きい。韓国でも日本の映画やドラマに親しんできた世代にとって、2人の共演はそれだけで感情を揺さぶる要素になっている。

小栗旬
(写真提供=OSEN)小栗旬

ネット上では「アオイ・ユウとオグリ・シュンが懐かしい人には見る価値がある」「アオイ・ユウはどんな場面に置かれても不自然さがない」「今回も本当に良かった」といった声があった。

一方で、竹野内豊の変貌ぶりに驚く反応も。劇中で森清利を演じた彼について、「7話になってようやく気づいた」という感想まで見られた。日本のスター俳優を知る韓国視聴者ほど、その変化に驚いたようだ。

作品を支える音楽にも注目が集まっている。劇中で重要な役割を果たすのは、サザンオールスターズの名曲『いとしのエリー』だ。韓国記事でも、この楽曲が単なる挿入歌ではなく、事件の真相や人物の関係をつなぐ“キーソング”として使われていることが紹介されている。

こうした反応を見ると、『ガス人間』は韓国で誰もが話題にする大ヒット作というより、刺さる人には深く刺さるタイプの作品といえる。

日本特撮の再解釈、韓国的な社会批判、韓国視聴者が感じ取った「日本ドラマ特有の陰鬱な匂い」、そして小栗旬と蒼井優の感情線。それらが混ざり合った結果、韓国の一部視聴者に強い余韻を残しているのだろう。

『ガス人間』
(画像提供=Netflix)『ガス人間』

『ize』はレビューの終盤で、同作について「日本IPを新しく解釈するヨン・サンホの力量を再び証明すると同時に、グローバルOTT時代の日韓共同制作モデルの可能性と意味を見せる作品」と評している。

これは、韓国での受け止め方をよく表している。『ガス人間』は、韓国の作家性が日本の古典IPに入り込み、Netflixという世界配信の場で新しいジャンル作品として再構成された。その試み自体が、韓国メディアにとっても興味深いポイントなのだ。

もちろん、韓国での反応は絶賛一色ではない。序盤のテンポに戸惑う声もあり、第4話の異質な展開に驚いたという感想もある。それでも最後まで見た視聴者の間では、人物たちの愛と痛み、そしてガス人間という怪物の背後にある悲劇を語る声が目立つ。

「本当に狂った物語」という反応は、決してただ奇抜だという意味ではないのだろう。理解しきれないほど奇妙で、重く、痛ましい。だからこそ、見終わったあとに誰かと語りたくなる。

『ガス人間』が韓国で静かに刺さっている理由は、そこにあるのかもしれない。日韓共同制作のこの奇妙なドラマは、国境を越えて、静かにその余韻を広げ始めている。

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《スポーツソウル日本版》
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