交代カードがそのまま的中した。
“スーパー・ジョーカー”として投入されたオ・ヒョンギュが劇的な逆転ゴールを決め、雄叫びを上げた。
6月12日(日本時間)、ホン・ミョンボ監督率いるサッカー韓国代表は、メキシコ・グアダラハラのエスタディオ・グアダラハラで行われた2026 FIFA北中米ワールドカップA組第1戦で、チェコを相手に2-1の逆転勝利を収めた。
南アフリカ代表を2-0で下した開催国メキシコに続くA組2位だ。
韓国は3-4-2-1のフォーメーションで臨んだ。最前線にはソン・フンミンが入り、イ・ガンイン、イ・ジェソンが2列目に立った。ソル・ヨンウ、ファン・インボム、ペク・スンホ、イ・テソクが中盤を形成し、イ・ギヒョク、キム・ミンジェ、イ・ハンボムが3バックを組んだ。ゴールはキム・スンギュが守った。
チェコも同じく3-4-2-1のフォーメーションを採用した。

韓国は立ち上がりからチェコの背後のスペースを狙い、試合を主導した。左右のウイングバックが高い位置まで上がって相手を押し込み、隙が見えれば一気にパスを差し込んだ。チェコのプレスにも慌てずにボールを動かし、徐々にボール保持率を高めていった。
イ・ガンインとソン・フンミンが攻撃を牽引するなか、キム・ミンジェを中心とした守備陣も安定した姿を見せた。イ・ギヒョクとイ・ハンボムが適切なタイミングで動き、背後のスペースを許さず、キム・ミンジェも持ち味である攻撃的な守備で一歩早くボールを奪い切った。
ただ、なかなかゴールは生まれなかった。前半13分、イ・ガンインが強烈なミドルシュートを放ったが、ゴールキーパーに阻まれた。
韓国は前半38分にも、惜しいチャンスを逃した。キム・ミンジェが高い位置まで前進してボールを奪い、イ・ジェソンが守備を引き連れて走り込み、スペースを作った。空いたスペースへソン・フンミンが抜け出し、左足でシュートを狙ったが、これも枠の横に外れてしまった。

結局、前半はスコアレスで終了した。
後半も韓国が先に決定機を作った。しかし、そのたびに相手キーパーのスーパーセーブに阻まれた。ファン・インボムとイ・ジェソンの連続シュートも、背後へうまく抜け出したソン・フンミンのシュートも、ゴールキーパーを破ることはできなかった。
先制点を奪ったのはチェコだった。後半14分、右サイドから投げ込まれたロングスローに、走り込んできたクレイチが弾丸ヘッドで合わせ、そのままゴールネットを揺らした。

8分後、韓国が試合を振り出しに戻した。後半22分、イ・ガンインが守備の間に入り込むファン・インボムへパスを差し込んだ。ファン・インボムは落ち着いて一度切り返し、ディフェンダーとゴールキーパーをかわしたあと、センスあるチップシュートで同点ゴールを決めた。

ホン・ミョンボ監督は同点後、すぐに次の手を打った。後半17分にイ・ジェソンに代えてファン・ヒチャンを投入していたが、後半24分にはソン・フンミンとイ・テソクを下げ、オ・ヒョンギュ、オム・ジソンを同時に投入して逆転ゴールを狙った。
ホン・ミョンボ監督の采配が光った。後半35分、ペク・スンホが右サイドへ走り込むファン・インボムに正確なロングパスを送った。そのまま抜け出したファン・インボムが低いクロスを上げると、ニアサイドに飛び込んだオ・ヒョンギュが足を合わせて仕留めた。劇的な逆転ゴールだった。

韓国は後半39分、ペク・スンホとファン・インボムを下げ、キム・ジンギュとパク・ジンソプを投入して中盤に変化を加えた。標高1571mの高地で行われた試合だけに、最も体力の消耗が激しいミッドフィルダーを入れ替える選択だった。
この交代も結果的に奏功した。キム・ジンギュとパク・ジンソプはいずれも精力的に走り回り、チェコの終盤の攻勢を食い止めるうえで大きく貢献した。特に高さも備えるパク・ジンソプは、チェコとの空中戦でも引けを取らない姿を見せた。

韓国はそのまま追加失点なく試合を終え、2010年南アフリカ大会以来16年ぶりとなるワールドカップ初戦勝利を手にした。
(記事提供=OSEN)



