“出せばミリオン”だったZEROBASEONEの神話が、ついに崩れた。
5人体制となったZEROBASEONEが5月18日に発売した6thミニアルバム『Ascend-』は、初動売上約51万枚を記録した。
【画像】ZEROBASEONE、5人体制初アルバムの売上が激減
決して小さな数字ではない。だが、これまでのZEROBASEONEを考えれば、重い数字でもある。
ZEROBASEONEは、9人体制時代の主要リリースでミリオンセラーを重ねてきたグループだった。
2023年のデビューアルバム『YOUTH IN THE SHADE』は初動182万枚、2ndミニアルバム『MELTING POINT』は初動213万1352枚を記録。以降もミリオンを重ね、“出せばミリオン”が当たり前のように見られていた。
そのZEROBASEONEが、5人体制初のアルバムで初めて初動ミリオンを逃した。
もちろん、約51万枚という数字だけを見れば、十分に強い。多くのボーイズグループにとっては、簡単に到達できる数字ではない。
しかしZEROBASEONEに求められていた基準は、そこではなかった。


9人体制時代のZEROBASEONEは、初動100万枚を超えることがひとつの前提のようになっていた。だからこそ、『Ascend-』の初動約51万枚は、「9人時代の購買力をそのまま維持することはできなかった」という現実を示した数字として受け止められている。
そして今、次に注目されているのがAND2BLEだ。
“元メンバー側”のデビュー
AND2BLEは、5月26日18時に1stミニアルバム『Sequence 01: Curiosity』をリリースし、正式デビューする。
メンバーは、ジャン・ハオ、リッキー、キム・ギュビン、ハン・ユジン、ユ・スンオンの5人。ZEROBASEONEとして活動していたジャン・ハオ、リッキー、キム・ギュビン、ハン・ユジンの4人に、『BOYS PLANET』出身でEVNNEとしても活動したユ・スンオンが加わった形だ。

つまりAND2BLEは、ただの新人グループではない。
ZEROBASEONEの9人時代を支えたメンバーのうち、4人が新たに組むグループであり、ZEROBASEONEの“分岐後”のもう一方の物語でもある。
特にジャン・ハオは、『BOYS PLANET』最終1位の参加者であり、ZEROBASEONEの象徴的なセンターだった。中国出身で、中華圏ファンダムの存在感も大きい。リッキーも同じく中国出身で、強い個人ファンを持つメンバーとして知られてきた。
前回のZEROBASEONE『Ascend-』の売上減少をめぐって、海外ファンの間では「中国人メンバーがいなくなったからでは」「購買力の大きいメンバーが抜けた影響では」といった声も出ていた。
もちろん、ZEROBASEONEの初動ミリオン未達を、特定メンバーの離脱だけで説明することはできない。プロジェクトグループとしての期間限定性が薄れたこと、9人体制で積み上げた物語が一度区切られたこと、ファンダムが分裂したことなど、複数の要因が絡んでいるはずだ。
ただ、それでも明日デビューするAND2BLEの数字が、これまで以上に注目されるのは避けられない。
なぜなら、そこには“元メンバー側”にどれほどの購買力が残っているのかという、かなり生々しい問いが含まれているからだ。
AND2BLEはどんなグループなのか
AND2BLEは、YHエンターテインメントが約4年ぶりに披露するボーイズグループだ。
グループ名は「AND」と「DOUBLE」を合わせたもので、単一の姿ではなく、多様な内面が重なり合いながら“自分らしさ”を広げていくという意味を持つとされる。
デビュー前からプロローグ、自主コンテンツ、トレーラーなどを公開し、完成度の高いコンテンツで話題性を作ってきた。韓国メディアも、AND2BLEについて「ボーカル、パフォーマンス、ビジュアルをすべて備えた“完成型新人”」と紹介している。
1stミニアルバム『Sequence 01: Curiosity』は、タイトル通り「好奇心」をテーマにした作品だ。

見知らぬ世界へ向かうときめきや疑問、その中で生まれる微妙な内面の変化を描くアルバムとされる。収録曲は、タイトル曲『Curious』を含む全5曲。サブタイトル曲『Aura』、ダンスポップトラック『Sugar Rush』、ポップ/R&Bジャンルの『Bed』、ファンソング『Happy &』などが収められる。
メンバーの参加も目を引く。ジャン・ハオとリッキーはタイトル曲『Curious』の作詞に参加し、リッキーは『Aura』の作詞にも名を連ねた。また、ジャン・ハオとキム・ギュビンは『Happy &』の歌詞を書いたという。
単にZEROBASEONE出身メンバーを集めたグループではなく、最初のアルバムからメンバー自身の色を出そうとしている点も、ファンにとっては大きな注目材料だろう。
タイトル曲『Curious』は、シンスポップとフューチャーハウスの要素を組み合わせたエネルギッシュなEDMトラックだ。新しい始まりの瞬間、危険な好奇心がもたらす変化を恐れず向き合うという自信を込めた楽曲とされる。
今のAND2BLEには、そのテーマが妙に重なる。
彼らにとって、このデビューはただの出発ではなく、ZEROBASEONEという巨大な物語から枝分かれしたあと、自分たちだけの名前で評価される最初の瞬間だからだ。
明日の数字が持つ意味
AND2BLEのデビュー成績は、単なる新人グループの初動としては見られないだろう。
もしAND2BLEが強い初日・初動売上を記録すれば、「やはり購買力は元メンバー側にも大きく残っていたのではないか」という見方が強まる可能性がある。
特にジャン・ハオとリッキーの個人ファンダム、中華圏ファンダムの影響力は、改めて注目されるはずだ。ZEROBASEONEの初動ミリオン未達も、9人時代の購買力が分かれた結果だったという解釈が出てくるだろう。

一方で、AND2BLEも大きな数字を出せなかった場合、別の見方が生まれる。
それは、9人時代の熱量そのものが、分裂によって弱まったという見方だ。ZEROBASEONEというブランドにも、AND2BLEという新ブランドにも、9人時代の購買力をそのまま持ち越すのは簡単ではない。そうした現実が突きつけられる可能性もある。
いずれにせよ、AND2BLEの初日・初動売上は、9人のZEROBASEONEが持っていた巨大なファンダムの熱量が、分岐後にどこへ向かったのかを測る最初の材料になる。
5人体制のZEROBASEONEは、『Ascend-』で厳しい現実を突きつけられた。では、元メンバー側のAND2BLEは、どんな出発を見せるのか。
5月26日のデビューは、2026年K-POPの新グループ誕生であると同時に、ZEROBASEONEという巨大プロジェクトの“その後”を占う日になる。
■【写真】「彼氏感えぐい」ジャン・ハオ、“変装なし”で渋谷に出没



